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  1. 鹿児島市議会 1998-10-01
    09月21日-07号


    取得元: 鹿児島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-20
    平成10年第3回定例会(9・10月)   議事日程 第七号     平成十年九月二十一日(月曜)午前十時 開議第 一 第二一号議案ないし第四五号議案第 二 第四六号議案 土地取得の件第 三 第四七号議案 土地取得の件────────────────────────────────────────   本日の会議に付した事件議事日程のとおり────────────────────────────────────────   (出席議員 四十六人)  一  番   谷  川  修  一  議員  二  番   駒  走     力  議員  四  番   小  森  こうぶん  議員  五  番   小  川  み さ 子  議員  六  番   ふくし山  ノブスケ  議員  八  番   藤  田  て る み  議員  九  番   福  留  み つ る  議員  十  番   政  田  け い じ  議員  十一 番   三 反 園  輝  男  議員  十二 番   宮  田  い わ お  議員  十三 番   欠  員  十四 番   桑  鶴     勉  議員  十五 番   上  村  義  昌  議員  十六 番   黒  木  すみかず  議員  十七 番   永  田 けんたろう  議員  十八 番   秋  広  正  健  議員  十九 番   入  佐  あ つ 子  議員  二十 番   安  川     茂  議員  二十一番   川  野  幹  男  議員  二十二番   田  中  良  一  議員  二十三番   泉     広  明  議員  二十四番   竹  原  よ し 子  議員  二十五番   上  門  秀  彦  議員  二十六番   中  島  蔵  人  議員  二十七番   長  田  徳 太 郎  議員  二十八番   日  高  あ き ら  議員  二十九番   北  原  徳  郎  議員  三十 番   つるぞの  勝  利  議員  三十一番   小  宮  邦  生  議員  三十二番   ふ じ た  太  一  議員  三十三番   中  園  義  弘  議員  三十四番   竹 之 下  隆  治  議員  三十五番   片  平  孝  市  議員  三十六番   和  田  一  雄  議員  三十七番   下  村  ゆ う き  議員  三十八番   西  川  かずひろ  議員  三十九番   入  船  攻  一  議員  四十 番   赤  崎  正  剛  議員  四十一番   平  山     哲  議員  四十二番   中  山     悟  議員  四十三番   満  吉  生  夫  議員  四十四番   古  江  た か し  議員  四十五番   上  川  か お る  議員  四十六番   畑     政  治  議員  四十七番   坂 之 上  さ と し  議員  四十八番   平  山  た か し  議員  四十九番   中  島  耕  二  議員  五十 番   欠  員     ──────────────────────────────   (欠席議員 二人)  三  番   大  園  盛  仁  議員  七  番   森  山  き よ み  議員     ──────────────────────────────   事務局職員出席者  事務局長   有  満  廣  海  君  議事課長   草  留  義  一  君  総務課長   徳  永  文  男  君  政務調査課長 釼  田  三  徳  君  議事課主幹  宇 治 野  和  幸  君  委員会係長  鶴  丸  昭 一 郎  君  秘書係長   厚  地  保  洋  君  議事課主査  井手之上  清  治  君  議事課主事  岩  元  育  朗  君     ──────────────────────────────   説明のため出席した者  市長     赤  崎  義  則  君  助役     内  村  勝  美  君  助役     藤  崎  和  久  君  収入役    西 小 野  昭  雄  君  教育長    下  尾     穗  君  代表監査委員 土  屋  保  温  君  市立病院長  武     弘  道  君  交通局長   増  田  良  次  君  水道局長   中  村     忍  君  総務局長   戸  川  堅  久  君  市民局長   井 ノ 上  章  夫  君  市民局参事  中  尾     洪  君  環境局長   谷  口  満 洲 雄  君  環境局参事  河  野  泰  子  君  経済局長   山  元  貞  明  君  建設局長   木  村  耕  一  君  消防局長   鉛  山  忠  信  君  病院事務局長 上 荒 磯  一  義  君  企画部長   徳  重  芳  久  君  総務部長   永  田  哲  夫  君  財政部長   渡  邊  眞 一 郎  君  税務部長   岩  田  成  貴  君  市民部長   住  吉  紘 太 郎  君  福祉事務所長 坂  元  生  昭  君  清掃部長   中 津 川  正  宏  君  環境保全部長 福  永  永  康  君  商工観光部長 福  永  信 一 郎  君  農林部長   有  村  文  宏  君  中央卸売市場長松  下  光  國  君  建設局管理部長内  田  龍  朗  君  都市計画部長 園  田  太 計 夫  君  建設部長   新  山  省  吾  君  交通局次長  上  村  正  己  君  水道局総務部長今  村  修  一  君  教育委員会事務局管理部長         請  園  芳  昭  君  選挙管理委員会事務局長         邦  村  昇  蔵  君  秘書課長   森     博  幸  君     ────────────────────────────── 平成十年九月二十一日 午前十時 開議 △開議 ○議長(赤崎正剛君) これより、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程第七号のとおりであります。 △第二一号議案─第四五号議案上程 ○議長(赤崎正剛君) それでは、日程第一 第二一号議案ないし第四五号議案の議案二十五件を一括議題といたします。 件名の朗読を省略し、前回の議事を継続して質疑を続行いたします。 △個人質疑(続) ○議長(赤崎正剛君) それでは、引き続き個人質疑の発言を順次許可いたします。 まず、小川みさ子議員。   [小川みさ子議員 登壇](拍手) ◆(小川みさ子議員) 私は、環境派議員としての立場で個人質問をさせていただきます。 私は、どうしてもこれ以上食糧自給率を減らしたくない、緑の地球を何とか残したいと祈る思いで毎日生きておりますが、まず、市長にお伺いしたいと思います。 この九月十日、一週間前ですが、市内のホテルで開かれた鹿児島市女性農業委員の会の総会、研修会に参加してまいりました。本県の女性農業委員は一九九八年、ことしの一月現在で農業委員千四百六十七名中三十七名、登用率二・五%となっております。この九月、新たに一人選任され、三十八名となったこの数は、何と長野県に次いで全国第二位、公選では全国トップということです。このような画期的な状況を生み出す風を起こしたリーダーによれば、政策、方針決定の場への女性参画の必要性を強く感じたことが原動力とのこと。私は、議会中ながら返す返すも参加してよかったと、その女性たちの食と農へのひたむきな姿勢に多くのことを学ばせていただきました。 行政改革で農業委員のあり方も問われている状況ですが、母であり、妻であり、経営士であったり、また、農村地域のまとめ役でもある女性農業委員たちが、家族経営協定の推進の啓発相談や、また、結婚相談、集落の秩序ある土地利用、畑にトイレ、休憩所をつくるという働きやすい環境整備、環境保全型農業への啓発、余剰野菜の加工、起業と、実にはつらつと現状と役割を報告し、問題提起をされていました。まさに農村において先陣を切って布石となる女性リーダーたちの、的確に働いているその真摯な実態は、女性講師お二人が、「農業壊滅の危機を乗り越えるには女性農業委員をふやすに限る」と力説されておいでのように、十八年間有機農産物提携運動を続けてきた私にとっても大発見の一日でした。これほど女性農業委員の必要性を強く感じたことはありません。孤軍奮闘を乗り越えるためネットワークをしましょう、出るくいは打たれるが、打たれる勇気と覚悟をして、道は険しくとも前例のないことをつくっていきましょう、嫌われながらも女性の地位向上を訴えて歩き、出方が多いが引き受けて、どこまでやれるか自分の人生に挑戦しようという講師や女性農業委員のエールの交換を聞いていて、自分の立場や思いともぴたりと重なるものがあり、全身に生きる勇気や元気をいただきました。 驚いたことには、鹿児島市の女性農業委員は三十六人中、議会選任の私が一人のみ。「消費者としての立場も大切だ」と言っていただきましたが、残念ながら農業従事者の女性が一人として選任されていないという本市の現実について、市長はどのようにお感じでしょうか、お聞かせください。 次に、本市の職員の政策決定の場への女性登用について、数点お伺いいたします。 本市の職員二千九百四十一人中千四十八人が役職にあり、そのうち百四十七人が女性職員で、一四%の登用率です。この登用率は、他都市に比べてどういう位置にあるのか。女性の公職参画状況について、女性職員及び男性職員にアンケートなどをとられ、意識調査をされたことがあるのかどうか。また、調査されたのであれば、いつごろ実施され、結果はどうだったのか、お示しください。 さて、女性政策女性センターについて、順次お伺いしてまいります。 総理府は、この七月三十一日を締め切りとして、仮称男女共同参画社会基本法の策定に向けた論点整理のため、広く一般市民や地方自治体からの意見を募集しました。憲法での男女平等が一層具体的になるわけですが、本市の女性政策課としては総理府にどのような提言をされたのか、簡潔にお示しください。 私は、ことしも県の女性政策室主催ハーモニーセッションに参加してまいりました。分科会は、一、家庭の中のジェンダー、二、介護と子育て、三、女性の人権、四、やっぱり男でなきゃいけませんか、五、働く女性と男性、六、男だって子育て、七、女性参画まちづくり、八、パートナーシップでつくる農山漁村、九、ジェンダーフリーの教育、十、参画で何が変わる何を変える、十一、地方分権と男女共同参画、以上の十一で、私は「女性の人権」に参加しました。そこでは、ドメスチックバイオレンスの地域での実態調査も報告されました。さきにNGO主催の女性の人権を考えるつどいが市民文化ホールで開かれ、参加いたしましたが、大阪の女性センターであるドーンセンターで事業コーディネーターを務める、女性問題コーディネータービデオプロデューサーでもある田上時子氏の指摘で、相談事業の大切さ、相談員の資質、育成、確保の重要性を痛感させられました。女性センターへの陳情も採択いただいていますが、相談事業のための人材育成の準備はどのようになされているのか、お示しください。 また、その分科会で、本市の女性政策課の公募事業に学生だからといって断られたという女子大生と知り合いました。総理府が八月に開いたヤングリーダーの全国集会には、沖縄からは女子大生が参加し、ヤングと言えるかどうかわかりませんが、四十代前後の女性議員たちも多数参加していたそうです。また、この九月四日は、本市女性政策課の開催した女と男ネットのホンネ・トークというメンズリブの会は、予定を大幅に上回る参加があったと聞いており、その広がりは評価させていただきます。が、メンズリブの会であっても女性の方が多く、ヤングリーダーの会でも四十代前後が多数参加できたように、柔軟な対応をされウエルカムの姿勢で、ぜひ本市でもヤングリーダーの会を開いていただきたいのですが、いかがでしょうか。 次に、全国に女性センター、働く婦人の家、農村婦人の家など女性関連施設が八百近くあるそうですが、全国婦人会館協議会の運営、利用の実態調査によれば、公設公営が約半数、公設民営が三割を占めています。本市の女性センターの管理運営は、公営、民営のいずれを予定しているのか。また、それぞれのメリット、デメリットをお示しください。 ところで、横浜市女性協会編集の九八年度版の女性施設ジャーナルに寄せられた提言によれば、女性センター開設とともに、本庁にあった女性政策などの窓口が女性センターへ移る傾向があることへの危惧と指摘があります。女性政策研究者の多くは、女性政策は総合行政と力説されていますが、全くそのとおりだと思います。福祉、教育、環境、労働などあらゆる行政施策へのジェンダーフリーの視点を取り入れ、軸に据え、男女共同参画社会基本法の策定に向けた女性政策の拡充が課題とされている今、本市の女性センター開設時に女性政策窓口が移行してしまうのではないかと心配であります。移行してしまうことがあり得るかどうか、方針をお示しください。 次の質問に入ります。 内分泌攪乱化学物質については、六月議会に引き続き環境ホルモンと表現させていただくことをお断りさせていただきますが、今回同僚議員の質疑で、環境ホルモン問題については、環境保全課水辺プランの中、河川浄化対策委員会の取り組みなど一部理解に至った点は割愛いたしますが、市長にあえてもう一度お伺いいたします。 伊集院町は、二学期から学校給食用容器に強化磁器を導入しました。また、続いて高山町も切りかえを予定しているそうです。私たち母親は、疑わしきは使用せずの姿勢を、命を大切にする選択だと大変評価するわけですが、この対応の速さに対して、ちょうど切りかえ時期だったからだなどというような他人事のような、また、国の動向、方針、結果を見守りますという姿勢については、はなはだ怒りがこみ上げ、残念で仕方ありません。いち早くポリカーボネート製食器の廃止をされた自治体を評価されるのかどうか。はい、いいえで簡単で結構です。御見解をお聞かせください。 次に、教育長への質疑に入ります。 さきの六月議会で教育長は、私を初め同僚議員の質問に対し、大きく三点について答弁されています。それは、一、ポリカーボネート食器については、導入の際、食品衛生法における規格基準以下、すなわちビスフェノールA溶解量が二・五ppm以下であるので、安全性については問題がないこと。二、二・五ppm以下の溶解量については把握していないので、今後定期的に検査を実施する際、それ以下の数値が出るように検査方法を検討したいということ。三、環境ホルモンの情報収集に努める。以上三点でした。 そこで、順次お尋ねしてまいります。 質問一、教育長の答弁の定期的な検査はどのような内容か。年何回、どのような状況でどのようなものを検査するのか。つけ加えておきますが、状態というのは温度などのことで、どのようなというのは、未使用、使用後の劣化の状況などを言います。 質問二、その検査の内容は公表されるのは当然でありますが、どのような形でどのような方法で明らかにする予定か、お示しください。 質問三、ポリカーボネート食器を含めた環境ホルモン問題は、ppmという百万分の一という単位ではなく、pptという一兆分の一という単位で問題とされていることから、安全性の価値基準の転換が求められていますが、教育委員会のこの問題に対する安全性の基本認識をお示しください。 質問四、ポリカーボネート食器の使用を中止していく自治体が多くなっておりますが、このことに対する教育委員会の考え方をお示しください。 次に、子どもの権利条約についてお伺いいたします。 子供たちがムカついて、キレて、ナイフという事件が相次いだかと思えば、今度は大人も子供も不特定多数であったり個人をねらったりの毒殺が、大不況の日本列島を震え上がらせています。人の命、生きる権利が悲しいほどに侵され、意気消沈しているところに、小学校児童のお母様方から私のもとへ次々と、児童の権利に関する条約、子どもの権利条約の学習資料作成のための調査アンケートがファックスなどで届けられています。さきに陳情を提出されたお母様方とともに、三月議会で一点集中で、子どもの権利条約のわかりやすい冊子作成を要望いたしました件につきまして、早速の具体的検討に感謝の思いとともに、一縷の望み、一筋の光が差してきたような気がしております。 早速、進捗状況について三点ほどお伺いさせていただきます。 一、現在、学校長より保護者に当てた児童の権利に関する条約の学習資料のためのアンケート調査が始まりましたが、小・中学校全校を対象とされたのか。また、そのアンケートの分析、活用などの方向性をお示しください。 二、作成のための検討委員会は何名で、構成メンバーと、また、その検査事項等への参加や傍聴はどうすればできますか、お示しください。 三、その冊子は、小・中・高校生向けのそれぞれを作成されるのか。また、小学校児童用は、上級生、下級生に分けられるのか。また、点字用は作成されるのか、お示しください。 一回目の最後に、小・中学生が飲んでいる飲料水について、順次お尋ねさせていただきます。 ミネラルウォーターの売り上げが毎年上昇しており、おいしくて安全なわき水の人気も高まっております。私も子供にお弁当と必ず水筒を持たせるようにしております。 さて、私はこのたび、幾つかの小・中学校の保護者からの声で、学校への水筒持参について調査をさせていただきました。子供たち向けアンケートをとり、水筒持参希望の児童が大多数いたにもかかわらず、保護者アンケートなどはせずに、安全衛生上水筒持参を禁止した小学校、身体的理由によって水筒持参を申し出たら、空きペットボトルの水持参の許可がされた小学校、ペットボトルも衛生面から禁止した小学校など学校によって見解はかなり違っていて、対応もまちまちのようです。まずは、小・中学校の児童生徒の水筒持参について、教育長の御見解をお聞かせください。 例えば、水筒持参が原則禁止だとすれば、学校の飲料水の安全確保はどうなっているのだろうか。それは、保護者、特に母親なら当然たどり着く疑問だと思います。調査によりますと、子供たちの飲み水をためておく貯水槽の材質は、鉄筋コンクリート製ガラス繊維強化プラスチック製ステンレス製と三種類があり、受水槽、高架水槽、いずれもほとんどがガラス繊維強化プラスチックを使用しています。このプラスチックの成分はどのようなもので、環境ホルモンの疑いはないのか。また、なぜほとんどがこの材質であるのか、材質選択の理由もお示しください。 次に、水質の検査について順次お尋ねいたします。 学校で子供たちの飲む水が貯水槽にためてあるということは御存じない方が多いようですが、以下お伺いいたします。 一、どのような項目の水質検査をされているのか。 二、塩素処理過程での化合物で、発がん物質であるトリハロメタンは項目に入っているのか。 三、定期検査としての水質検査は年何回されているのか。 四、また、その時期はいつなのか。 五、学校飲料水水質検査方法、検査項目など何を基準になされているのか。 六、学校保健法や水道法との関係はどうなっているのか、お示しください。 以上で第一回目の質問を終わります。   [市長 赤崎義則君 登壇] ◎市長(赤崎義則君) 小川議員にお答えを申し上げます。 近年、農業農村を取り巻く環境は、農業就業人口の減少や高齢化の進行、さらには担い手の不足、農地面積の減少などが加速していることに加えまして、農業の国際化が急速に進展するなど厳しい状況にございます。このような状況の中で、本市においては、都市型農業の振興を図っておるところでございまして、農村における地域社会の活性化が保たれておることを私は大変喜んでおります。そういう中において、女性農業者が大きな役割を果たし、そしてまた、貢献をされておることにつきましては、心からの敬意を表したいと存じます。私といたしましては、農業に限らず、あらゆる分野における男女共同参画社会の実現に向けて取り組んでおるところでございますが、農業委員の公選及び選任につきましては、農業委員会等に関する法律に基づいて対処されておるところでございまして、本市における実態等につきましても、その法律に基づいて対応した結果でございますので、私の立場で見解を申し上げることは差し控えさせていただきたいと存じます。 次に、伊集院町や高山町などの学校給食用の食器切りかえにつきましては、それぞれの町において、学校給食におけるさまざまな課題等を検討され、切りかえを判断されたものと、このように考えております。 ◎総務局長(戸川堅久君) お答えいたします。 女性職員の登用率についてでございますが、平成十年四月一日現在の役付職員数に占める女性職員の割合は、本市は一四・〇%で、中核市二十一市のうち第十位となっております。今後とも、意欲と能力のある女性職員につきましては、その登用に意を用いてまいります。なお、女性職員への意識調査につきましては、実施いたしておりません。 以上でございます。 ◎企画部長(徳重芳久君) 女性政策について五点ほど申し上げます。 御承知のとおり、総理府では、男女共同参画社会基本法の制定に向けて論点整理を公表し、全国的に広く意見を募集されたところでございます。本市では、この趣旨に沿って、庁内各課や女性問題懇話会委員などにその旨をお知らせし、それぞれ意見等の提出を依頼したところでございます。なお、女性政策課としては、特に意見の提出はしておりません。 次に、女性センターに関連して申し上げます。 相談事業における人材育成等の状況につきましては、相談事業が十分に機能していくためには、カウンセラー等の資質が非常に重要であると考えており、本市においても市民の方々や市職員を女性問題に関する会議等に派遣するなど女性問題に対応できる人材の育成を行っているところでございます。今後、相談事業における人材の確保等については、他都市の女性センターの状況も参考にしながら、さらに検討してまいります。 男女共同参画ヤングリーダー会議についての御提案でございますが、本市におきましては、男女共同参画社会の形成に向けて、これまで女性リーダーの国内派遣や市民の集いの開催などの事業を実施し、リーダーの育成や市民意識の醸成に努めてきております。これらの事業の中で女と男ホンネ・トークや女性リーダー国内派遣事業参加者報告会など参加者の意見交換の場を提供し、市民相互の交流や情報の交換を支援しております。今後とも、これらの事業を中心に、年齢、性別などを超えて広く市民を対象としたものや、テーマ、目的等に応じて特色を持たせた事業を行ってまいりたいと考えております。 運営の形態について申し上げます。 一般的には、公営のメリットは行動計画に沿った事業が展開できる、デメリットは、職員の専門性、継続性を維持しにくい、民営のメリットは民間のノウハウや人材の活用ができる、デメリットは責任の所在が不明確になりやすいなどが言われているようであります。現在、どのような運営形態が望ましいか、さらに調査、検討を続けているところでございます。 最後に、女性センターができた場合の女性政策課の組織については、他都市の実情などを参考にしながら、各面から調査、研究を続けているところであります。 以上でございます。 ◎教育長(下尾穗君) お答えいたします。 まず、学校給食用食器についてでございますが、昨年四月からポリカーボネート製の食器を使用いたしておりますので、本年五月に使用後一年を経過したポリカーボネート食器の材質及び溶出検査を行ったところでございます。検査結果は、食品衛生法の基準をすべて満たしておりました。 次に、検査内容につきましては、七月の合同校長会におきまして報告いたしましたところでございます。また、今後検査を実施する際には、検査機関とも連携を図り、食品衛生法に定められた溶出基準以下の数値も検出できるような検査方法を検討してまいりたいと考えております。 なお、ポリカーボネート食器につきましては、「現段階の知見に基づく限り、使用禁止等の措置を講ずる必要はない」との国の見解が示されてはおりますが、内分泌攪乱化学物質については未解明な部分が多く残されており、現在、国の関係省庁で調査、研究が進められておりますので、その推移を見守りながら対応していかねばならないと考えております。 次に、子どもの権利条約についてお答えいたします。 まず、児童生徒向け学習資料作成のための調査についてでございますが、現在、教職員や保護者を対象に、市立の全小・中学校に対し調査を依頼しているところでございます。この調査結果につきましては、今後学習資料作成の過程で参考にしていきたいと考えております。 次に、検討委員会についてでございますが、現在のところ検討委員会の設置や、構成メンバー等をどのようにするかなどについて検討しているところでございます。また、学習資料の形式等についてでございますが、できるだけ発達段階に応じたものを、小・中学校別に児童生徒にわかりやすいものになるよう作成する方向で検討することといたしております。なお、点字用につきましては、市立小・中学校に配布する予定でありますので、現在のところ考えていないところでございますが、今後関係課とも相談しながら検討してみたいと考えております。 次に、水筒持参のことでございますが、保護者からの身体的理由等による申し出により、水筒持参を許可している学校が一部あるようでございます。学校への水筒持参につきましては、個々の児童生徒の身体的理由や生徒指導、安全衛生管理等の課題も考えられますので、各学校におきまして適切に対応していく必要があるものと考えております。 次に、FRP、つまりガラス繊維強化プラスチック製の貯水槽を選択した理由は、校舎等の屋上に設置することが多いため、貯水槽の軽量化や工期短縮を考慮してのことでございます。また、環境ホルモンへの影響でございますが、製造メーカーに問い合わせましたところ、確認できたところで申しますと、FRPには、環境庁が公表した疑わしい化学物質は使用していないとのことでございます。 次に、水質検査の項目にトリハロメタンの検査があるかというおただしでございますが、水道水を使用している学校は水道事業者において、井戸水をしている小学校三校は教育委員会で検査を実施しているところでございます。 次に、貯水槽の定期検査の回数と時期につきましては、年一回九月ごろに実施いたしております。また、検査項目と検査方法は、水道法の簡易専用水道についての規定及び学校環境衛生の基準に基づいて実施いたしております。 次に、学校保健法と水道法との関係でございますが、学校保健法は児童生徒の健康の保持増進の面から水質検査を、水道法は公衆衛生の向上の面から水質検査と施設検査を実施するよう規定しております。なお、水質検査項目につきましては、学校保健法では十一項目で、水道法の簡易専用水道についての規定では五項目となっておりますが、この五項目は学校保健法の十一項目に含まれております。 以上でございます。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) それぞれお答えいただきました。 本市の農業に従事している女性農業委員の選出については、農業委員会などの法律での対処ということで、市長のお立場での御見解はお伺いできないとのこと。しかしながら、あらゆる分野への男女共同参画社会の実現に取り組んでいかれようとされている市長が、このまま農業従事者女性農業委員が一人もいない本市の現状を見過ごされるはずはないと、かたく信じております。今後に大いに期待するところでございます。 女性の公職参画状況については、今回は本市の女性職員に限定させていただきましたが、中核市二十一市の中で真ん中くらいに当たるということでした。また、本市女性職員の役職への参画、登用率を、女性政策の研究を進めている女性グループでグラフにしてみましたが、まだまだ横ばいに近い伸び率です。 ところで、自治体学会編集の「自治のなかの女たち」という年報が本市議会図書室にありました。女性職員だけでなく男性職員にもアンケート調査した報告が発表されています。アンケート項目は、現在の仕事と今後の希望、昇進意欲と昇進したくない理由、男女同待遇についての考え方、今後希望するお茶くみの形態、セクシャルハラスメントについての認識など二十四項目が挙げられています。本市も、お茶くみの実態調査や女性職員を海外研修に派遣されていらっしゃることなどは、大変評価させていただいております。 このような具体的な実態調査がされることで、男女共同参画社会の実現は進んでいくものだと思いますので、各面からの実態調査をしていただくことを要望しておきます。 次に、男女共同参画社会基本法制定への提言は、本市女性政策課としては提出されなかったとのこと。総理府が広く国民や自治体から声を聞こうと扉を開いて設けたこのような機会には、総合行政のお立場でもっと積極的に取り組んで、本市の声を届けていただきたかったと思っております。 女性センターにつきましては、相談事業、公営か民営か、また、総合行政としての女性政策課の望ましいあり方など各面から調査検討中とのこと。まだまだ伺いたいことは山ほどありますが、調査報告とともに次の議会でお伺いすることにいたします。 ポリカーボネート食器については、六月議会の御答弁とほぼ同じでした。ビスフェノールA二・五ppm基準値以下の検査を早く実施していただくことを要望しておきますが、基準値以下といえども百万分の一単位のppmです。一兆分の一単位のpptというごくごく微量が子供たちの未来に悪影響を及ぼそうというときに、どうも説得力を欠く認識の甘さに憤りを禁じ得ません。不安が募るばかりでございます。調査結果は校長会で報告されたとのことですが、保護者に伝えてあるのか、はっきりいたしません。情報公開、啓発の場として「ひろば」などで広く伝えていただき、情報の共有化を図れないか、お伺いいたします。 もう一点、かなりショッキングな問題が浮上してまいりました。このビスフェノールAに発がん性があるということが日本歯科大の薬理学の筒井教授らの研究でわかり、九月三十日から開かれる日本がん学会で発表されるとの新聞報道が昨日なされました。発がん性に関する情報を日本がん学会以降調査され、関係委員会で報告すべきではないかと考えますが、御見解をお示しください。 子どもの権利条約に関しては、前向きに一歩踏み出したという現状とのこと。アンケート小・中学校全校への取り組みとのことで、感謝いたします。子どもの人権連代表で法政大学教授の永井憲一氏の監修された「自治体で取り組む子どもの権利条約」には、全国五百三自治体へのアンケート調査報告が出ております。ぜひ参考にしていただきたいと思います。子どもの権利についての意識をともに深めていきたいと思いますので、今後に期待して、さらなる質問は次の議会に回したいと思います。 次に、子供たちの飲料水をためておく貯水槽の水質検査が年一回というのは、余りにも非現実的です。しかも、そのわずか一回の水質検査を貯水槽清掃後に実施する件については、あいた口がふさがりません。 そこで、以下五点お尋ねいたします。 一、貯水槽の清掃前にも水質調査をしていただけないか。 二、学校保健法及び施行令、実施基準の学校環境衛生によれば、毎学年毎学期定期的に、また、必要に応じては臨時に検査することが適当となっております。したがって、水質検査を毎学期ごとと梅雨後の年四回にふやしていただけないか。 三、環境ホルモンリストに新たに加わったトリハロメタンを改めて検査項目には追加できないか。 四、水道法にある全項目を学校で検査できないか。 五、水質検査を実施した日、また、その検査結果の情報公開はしていただけるのかどうか、簡潔にお答えください。 また、貯水槽の材質は、環境ホルモンの疑いはないということで一安心ですが、今後はステンレスの材質に切りかえていかれることを要望しておきます。 最後に、本市十一カ所にある公民館の備品などについてですが、廃棄、買いかえのための点検はどのようにされているのかをお伺いいたします。 十一の公民館にある十一の調理室を例にとります。余りにも古くて柄がぐらぐらと取れかかっている雪平鍋とか、中鍋、大鍋も薄手のアルミ鍋ばっかり。事故でもあったら大変です。その上、熱加工料理が多いでしょうに、プラスチックのざる、ボール。もう少し安全面、劣化の面からも考慮されるべきではないでしょうか。 以上お伺いして、二回目の質問といたします。 ◎教育長(下尾穗君) お答えいたします。 市立小・中学校の水質検査についてお答えいたします。 まず、検査項目の追加についてでございますが、先ほど申し上げましたとおり、トリハロメタン検査は水道事業者が水道法に基づき実施いたしておりますので、検査項目を改めて追加することは考えていないところでございます。 次に、検査回数は、水道法の簡易専用水道についての規定に基づき一年以内ごとに一回実施しているところであり、また、各学校におきましては毎日残留塩素の測定を行い、水質の確認を行っておりますので、検査回数をふやす必要はないものと考えております。 次に、検査時期は、現在、貯水槽清掃後に行っておりますが、今後検討してまいりたいと考えております。 次に、学校の飲料水は、水道事業者が水道法に基づくすべての項目の水質検査を行った上で供給される水でありますことから、そのうちの十一項目につきましては学校の給水施設を経由するため、さらに学校保健法において検査が義務づけられており、実施しているものでございます。したがいまして、これ以上の検査は特に必要ないものと考えております。なお、井戸水を使用している学校につきましては、水道法に基づくすべての項目の水質検査を実施いたしております。 次に、検査結果の情報公開につきましては、所定の手続に従って対応したいと考えております。 次に、ポリカーボネート食器の検査結果の公表につきましては、今後、方法等を含めて研究してまいりたいと考えております。また、おただしの筒井教授グループの学会における発表の内容につきましては、情報の収集に努めてまいりたいと考えております。 次に、地域公民館の調理室にある備品についてでございますが、備品等の点検につきましては、講座の開設前後や予算作成時期等に実施するとともに、自主グループ等の利用者に記録していただいた日誌をも参考に、随時点検を行っているところでございます。備品等の購入につきましては、使用頻度や利用者の声などを考慮して対処しているところでございます。 以上です。   [小川みさ子議員 登壇] ◆(小川みさ子議員) それぞれ御答弁いただきました。 児童生徒の飲料水については、一部前向きな御答弁もいただきました。 検査結果も情報公開の手続で合法的に進めていきたいと思いますが、子供たちは、夏休み前の暑さが増してくる中、年一回の点検、清掃前によく水のがぶ飲みをしております。貯水槽の定期点検後に水質検査をするというのは、例えば赤ちゃんの布団をダニパンチできれいにした後、ダニがいるかどうか調べるようなものです。また、車のエンジンオイルを交換した後、オイルは汚れておりませんと言うのと同じことで、全く意味がないと思います。マンションのオーナーたちの話によれば、貯水槽には一年で青ごけがびっしりと生え、とてもマンションの生水は飲む気にならないということです。 また、学校の貯水槽点検は、校長、教頭の立ち会いのもとで実施されると伺っております。ということは、水質検査が点検清掃後に実施されることは知っておられるはずなのに、子供たちに生水を飲ませることに何ら疑問を抱かれなかったということは、理解に苦しむところです。しかしながら、清掃前の点検を御検討されるとのことについては、感謝をいたします。学校職員の数人からも、過去に貯水槽の中に小動物の死骸が沈んでいるのを見たという話を聞いております。それなのに、子供たち水筒持参を厳しく禁止したり、生水を飲めと言うのは、子供たちの健康を気にもとめていないということと受け取られても仕方のない話です。水質検査の回数をふやしていただくことを強く要望しておきます。 大人たちは、ペットボトルのおいしい水や浄水器を通したクリーンな水、また、熱いお茶を飲んでいます。なのに子供はどうでしょう。育ち盛りの子供たちの飲料水にも、もっと積極的に安全衛生面から配慮、措置をしていただき、できれば浄水器措置をしていただくことも要望としておきたいと思います。 さて、公民館施設、特に調理室の備品など総点検、チェックの日を設け、各面からの意見を参考に、備品の不備でやけどなど事故がないように御配慮いただきたいと思います。 最後になりますが、ポリカーボネート食器の見直しについては、新たに発がん性の問題まで出てまいりました。環境ホルモンも前六月議会のときは、環境庁によるリストでは六十七物質でしたが、その後、国立医薬品食品衛生研究所の化学情報部の暫定リストは百五十三物質で、トリハロメタンやパラベンなども含まれます。また、日本子孫基金は、さらに生殖毒性をプラスして百八十物質を発表しています。 そこで、自治体の最高責任者であり、鹿児島市民の安全で安心できる暮らしを保障する立場におありで、また、それを可能にできる市長にお願いを申し上げておきます。 国、つまり文部省や厚生省は、一律措置は打ち出さない、食品衛生調査会の基準などをもとに自治体に任せる、自治体は国の動向、方針、結果を見守ると、かなり慎重に譲り合ってというか、責任を押しつけ合っているように見えます。こんなときこそ市長、あなたの出番です。教育長に、「命にこそ慎重になってくださいよ。石橋移設復元に県、市合わせて五十億円以上もかけるのなら、子供たちの未来のため、少子化防止の対策としても一億四千万円を予算化して、小・中学生のポリカーボネート食器を廃止して、強化磁器にかえたらどうかね」とお願いしてください。これは母親たちの要望です。 ビスフェノールAの発がん性についても、日本がん学会での発表が気になるところであります。情報収集はしていただけるとのこと。市民自治、地方分権の実現は、情報公開により市民が力をつけることが基本だと思っています。私たち公僕は、市民の知る権利を保障すること、市民とのパートナーシップで住みやすいまちをつくっていくということを確認し、私の質問をすべて終わらせていただきます。(拍手) ○議長(赤崎正剛君) 次は、入佐あつ子議員。   [入佐あつ子議員 登壇](拍手) ◆(入佐あつ子議員) 一九九八年第三回定例市議会に当たり、私は市民連合会派の一員といたしまして、ただいまから個人質問を行います。 まず、道路行政と交通渋滞解消についてお尋ねいたします。 本市の中で田上地区ほどいろいろな機能を持っている道路がふくそうしている地区はございません。広域的な幹線道路として九州縦貫自動車道、本年三月に伊集院インターまで供用開始された南九州西回り自動車道、国道三号バイパス及び指宿スカイライン等の県道、そして地元に密着している市道、農道のほか里道、私道といわゆる道路と名のつく道路がすべて存在しふくそうしているのがこの田上地区であると思います。このことは喜んでよいのか、悲しんでよいのか、建設局長におかれてはどうお思いでしょうか。 そこで、お尋ねいたします。 一点目、まず田上地区の交通環境が時代の変遷とともに大きく変化してきていることについての見解をお示しください。あわせて、私がただいま申し上げました種々の道路が田上地区にあることは間違いございませんか。道路と名のつく道路を挙げていただきたいと思います。 二点目、このような道路のまちは市民の利便性やモータリゼーションの進展等に伴って形成されてきたと思いますが、その結果、この地区においては、朝夕の交通渋滞はもちろん日常生活の中でいろいろな問題が発生してきているのではないかと思います。渋滞のほかにどのような問題が起きているのかお示しください。 三点目、この地区では県道永吉入佐鹿児島線、鹿児島東市来線などの広域幹線道路等を経由して、市域外や周辺団地等から市中心部へ流入、流出する車の交通量が多く、このことによってさまざまな交通問題が発生しております。そのために道路改良や信号制御の見直しなどのソフト的な対策等が進められているとは思いますが、周辺を含めたこの地区の交通問題の解決に対する行政の熱意は、地元に住む住民の一人として私にはなかなか伝わってまいりません。この交通問題の解決のため、当局は国、県も含めて精いっぱい頑張っているという自負をお持ちでございましたら、これまでの田上地区における道路整備の取り組みについてお示しください。 四点目、去る十四日の社民・市民連合の代表質問で寺之下踏切の対策についての考え方が示されましたが、私は非常に不満でなりません。この踏切対策について当局と地元との話し合い等の経過を見ますと、当局は地元住民のことを考えて本当にやる気があるのか甚だ疑問でございます。この踏切の対策は早急に進めなければなりません。今までの反省点と、そしてそのことも踏まえての寺之下踏切対策について考え方をお示しください。 五点目、田上橋から大峯流通業務団地入口付近までの県道鹿児島東市来線は、交通量が多いにもかかわらずバス等の離合にも苦労するほど車道の幅員が狭い道路であり、整備の必要性が高い路線であると思います。これまでもその改良計画について、多くの質疑が関係委員会でなされてきましたが、これまで当局はどのような対策を講じてこられたのか。また市としての考え方は今のままでいいのか。積極的に整備を進めるべきであると思いますが、当局の考え方をお示しください。 六点目、この田上地区の交通問題に対処していくためには道路そのものの整備だけでなく、面的な整備を含めての解決策も考えていくべきだと思います。このことについての当局の考え方をお示しください。 次に、教育行政についてお尋ねいたします。 まず初めに、学校図書館法に関連してお尋ねいたします。 昨年六月、議員立法によって学校図書館法が一部改正され、二〇〇三年までに司書教諭の配置が義務づけられましたことは、教育長も御案内のとおりでございます。職員と資料とそして施設の三つは、図書館の三要素と言われ、どの一つが欠けても図書館は成立しないとさえ言われております。しかし、今日の学校図書館の状況は一九五三年に制定されました学校図書館法の第五条に「学校図書館の専門的職務をつかさどらせるため司書教諭を置かねばならない」と明記されているにもかかわらず、人的配置は司書補という形で配置がなされている状況にございます。さて、同法の一部改正から一年過ぎても学校図書館に司書教諭が配置されない理由の一つに、同法の附則二項に「当分の間、第五条第一項の規定にかかわらず司書教諭を置かないことができる」とうたってあることが挙げられております。今回の学校図書館法の一部改正は、この「当分の間」を「平成十五年三月三十一日までの間」というふうに一部改正され、学校図書館運営のより一層の向上を図るというものでございます。 そこで、お尋ねいたします。 一点目、まず学校図書館法一部改正について、教育長はどのように認識しておいでなのかお聞かせ願います。 二点目、司書教諭免許取得の対象者は現職の先生が取得されることになっておりますが、その場合、司書教諭としての専任になるのかどうかお聞かせください。 三点目、司書教諭免許を取得するための受験者の人選については、どのようにお考えになっておられるのかお聞かせください。 四点目、現在、学校図書館では、先ほども申しましたように司書補の方が図書室運営の任務に携わっておられます。この方々は児童生徒への図書貸し出し事務はもちろん、ときには子供たちに優しく声をかけていただいたり、子供たちにとりましても大変貴重な存在の方々でもあるわけです。お尋ねいたしますが、司書教諭が配置された場合の司書補との任務分担はどうなるのかお聞かせください。 五点目、学校図書館法の一部改正で司書教諭を配置しなければならないのは、十二学級以上の小・中・高校と特殊教育諸学校に限られております。十一学級以下の学校図書館は、従来どおり「当分の間」ということになっておりますから、司書教諭を配置しなくてもよいことになります。本市では、本年五月一日現在、十一小学校と六中学校が十一学級以下でございますが、司書教諭が配置された学校と配置されない学校間での図書館運営、児童生徒への指導面において格差が生じることが危惧されます。このことについて教育長はどのように対応、また学校への御指導を行っていかれるお考えかお聞かせください。 次に、親子二十分間読書についてお尋ねいたします。 読書の習慣は、幼児期や低学年の読書指導が心豊かで健やかなしかもみずみずしい感性をはぐくみ、また夢や創造力を豊かにし、しかも基礎学力である読む力を育てるなどさまざまな効果があると言われております。ところが、最近子供たちの活字離れが始まっていると言われておりますが、どうしたら子供たちが本のおもしろさを体得し、またどうしたら活字に親しみを持つようになるのか、家庭や学校が子供たちを中心にして活字に親しめる環境づくりをしていく必要があるのではないかと存じます。本市立図書館でも親子ふれあい読書事業など施策の推進が図られておりますし、現在二十七小学校と幼稚園六園、公民館六カ所で親子二十分間読書を実施しておられますが、以前に比べて親子二十分間読書の灯が消えつつあることは何とも寂しい限りでございます。 さて、親子二十分間読書と申しますと、やはり椋鳩十先生抜きには語れないのではございませんでしょうか。先生の御意思と申しましょうか、先生の精神を受け継ぐという意味でも、いま一度全市的に親子二十分間読書運動を展開し、親子二十分間読書の充実を図られるお考えはないか、まずお聞かせください。 二点目、一口に親子二十分間読書と申しましても、肝心の親がまず活字に興味を示し本に親しまなければこの親子二十分間読書はなかなか実現しにくいでしょうし、持続するのも困難かと考えます。本に親しむことの大事さは私が申し上げるまでもございませんが、親が子供と一緒に読書を楽しめるためのシンポジウムなど学習会の計画はお考えにならないものかお聞かせください。 次に、本市小・中学校における生徒一人当たりの図書利用冊数についてお尋ねいたします。 学校図書館は、児童生徒が読書に親しむために最も身近な施設に備えられたものでございます。したがいまして、児童生徒の読書傾向などをしっかり把握しながら学校図書館運営に当たるべきと考えます。ところで、本市の小学一年生の図書利用状況はどうかと申しますと、多い学校で一人当たりの年間貸出冊数は六十一・二冊ということでございますから、月平均五・一冊の図書を利用していることになります。 さて、それでは小学校高学年や中学校の利用状況はどうかと申しますと、小学六年生で年間一人当たり平均三十七・三冊、中学校になりますと、ある中学校では一年生で十九・二冊、ある中学校では何と一人当たり年間九冊しか図書を利用していないという結果が出ております。さらに中学三年になりますと、年間一人当たりの図書貸出冊数はわずか四・一冊から四・九冊という状況で、高学年になるにつれていかに本を読まなくなっているかということが如実にあらわれております。 そこで、二点だけお尋ねいたします。 一点目、教育長はただいま申し上げました状況をどのように受けとめられ、高学年になるにつれて活字離れをしていることの理由をどのように分析しておられるものかお聞かせください。 二点目、図書の購入については、児童生徒の要望等が反映されているのか。児童生徒が図書を利用するか否かにもかかわってくると存じますのでお尋ねする次第でございます。 以上で、一回目の質問といたします。 ◎建設局長(木村耕一君) お答えいたします。 田上地区には広域的な幹線道路である高規格幹線道路や県道、また、より地域に密着している市道などがございます。これらの道路は、この地区の地理的、地形的要因などの地域特性や社会的な時代の要請などによって形成されてきたものと思われ、これに伴って交通量など交通環境も変化してきていると認識しております。また、当該地区においては交通のふくそうや新川河川改修に関連する内水排除など、その対策が懸案となっているものがございます。 次に、道路整備については、国や県におかれてそれぞれ南九州西回り自動車道の鹿児島西インターから伊集院インター間の供用、県道永吉入佐鹿児島線の田上町天神交差点付近での市街地方向の二車線化など整備が図られているところでございます。本市といたしましても、田上地区を通過する交通の分散などが図られるよう武武岡線などの整備や既存道路の改良などについて、年次計画に基づき取り組んでいるところでございます。今後とも、国、県などの関係機関と連携を図りながら、今より少しでも円滑な交通が確保できるよう努力してまいりたいと考えております。 次に、寺之下踏切については、周辺の桜ケ丘団地、星ケ峯ニュータウン、皇徳寺ニュータウン等の大型団地などからの交通がふくそうする踏切であり、改善を急ぐ必要のある箇所の一つであると認識いたしております。抜本的な改善策については、これまで本会議で御答弁申し上げております、現在の踏切とは別な箇所でのJR線との立体交差化を考えているとの方針を踏まえるとともに、引き続き関係機関との協議、調整を進め、今後、地元の御理解を得るためにどのような整備手法があるかなど、さらに各面から検討してまいりたいと考えております。 次に、県道鹿児島東市来線については、広域的な幹線道路であるとともに地域の重要な道路であることから、今後とも整備促進を県に要請してまいりたいと考えております。 最後に、田上地区につきましては、現在の整備状況を踏まえますと、面的整備の可能性についても検討する必要性がある地区と認識しております。今後においては、地区の課題等を把握するとともに、まちづくりには地域住民の協力、盛り上がりが大切であると考えますので、地元の意向を見きわめた上で必要な対応を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(下尾穗君) 学校図書館法に関連して順次お答えいたします。 これまでも学校図書館は、学校教育に欠くことのできない重要な役割を果たしてきておりますが、社会の進展に伴い、学校においても多様な対応が必要となってきていることから、図書館は児童生徒の主体的な学習活動を支援する学習情報センターとしての機能、また読書活動を通して豊かな心をはぐくむ読書センターとしての機能を果たすなど、今後ますます重要になってくるものと考えておるところでございます。 今回の司書教諭の設置に関する学校図書館法の一部改正は、学校図書館の充実の上からも意義あるものであると認識いたしておるところでございます。 次に、司書教諭の専任についてでございますが、学校図書館における司書教諭の重要性にかんがみ、十二学級以上の学校には司書教諭を配置することになったところでございますが、専任になるかどうかにつきましては、国においては厳しい財政事情を考慮し慎重な検討が必要であると伺っておるところでございます。 次に、司書教諭免許取得のための受講についてでございますが、本市におきましては、司書教諭の有資格者をふやすために、大学が行う学校図書館司書教諭講習会を教師みずから受講することを促進するとともに、これまでの勤務校におきまして読書指導係など司書教諭に相当する職務の経験のある教諭で、希望する者に計画的に受講させることといたしております。今後とも積極的な受講の促進に努めてまいりたいと考えているところでございます。 次に、任務分担についてでございますが、司書教諭は主に学校図書館の管理運営に関することや児童生徒の読書指導などの専門的職務を行うこととなっております。司書補につきましては、これまで図書館資料の収集や整理、保存、貸し出しなどの事務を行っているところでございます。司書教諭の専任化につきましては、先ほども申しましたように教職員定数とのかかわりもあり、慎重な検討が必要であるということでございます。したがいまして、今後につきましては、学校の実情等も勘案しながら対応していくことになるものと考えております。 次に、司書教諭の配置されない学校につきましては、学校図書館運営委員会の機能を充実するとともに、校務分掌に位置づけられている読書指導担当者が司書補とも十分な連携をとりながら、図書の整備、活用や読書指導の一層の推進を図ることが必要であると考えております。したがいまして、教育委員会といたしましては、該当校を対象とした読書指導担当者の研修会を充実するなどして指導に努めてまいりたいと考えておるところでございます。 次に、親子二十分間読書についてお答えいたします。 読書は、情操の涵養や知的能力の育成に大切な役割を果たしておると考えております。本県で椋鳩十先生が提唱され、全国に広まりました親子二十分間運動は、その活性化を図るため現在、心を育てる本も友だち二十分間運動として県下で取り組まれております。本市におきましても、特に十年度、十一年度に家庭や地域、学校など関係機関・団体と連携しながら重点的に、心を育てる本も友だち二十分間運動に取り組み、今後、市全体での読書活動に広げてまいりたいと考えております。また、読書に関する学習会につきましては、図書館や地域公民館等での親子読書講座のほか、シンポジウムや講演会、実演などを内容とした読書シンポジウムを十一月に開催する予定でございます。 次に、図書利用についてでございますが、全国的に小・中学生は活字離れの傾向にありますが、本市の場合でもそのような状況であると認識いたしておるところでございます。児童生徒が読書の習慣を身につけることは、人間性を豊かに伸ばしていく上で大切なことでありまして、活字離れを憂える者の一人でございます。高学年になるにつれての活字離れの理由といたしましては、テレビやビデオ、ゲームなど児童生徒の偏った興味、関心、また学年が上がるにつれて習い事等の活動の多様化及び進学への対応などが考えられるところでございます。 次に、図書の購入につきましては、各学校におきまして児童生徒に直接希望図書を書かせたり、読書傾向の調査を行ったり、中学校におきましては、生徒選定による生徒図書の購入予定一覧表を作成し、校内図書選定委員会で審議するなどして児童生徒の要望を生かしているところでございます。 以上でございます。   [入佐あつ子議員 登壇] ◆(入佐あつ子議員) それぞれ御答弁をいただきました。 交通渋滞解消については、田上地区住民の長年の悲願でございます。御答弁いただきましたように、地理的、地形的要因等の地域特性や社会的時代の要請で、この地区に広域的な幹線道路であります高規格幹線道路が建設されておりますということは、市民、県民や鹿児島に来られる県外の方々等に利便性があり大変喜ばれているわけです。しかし、この地区にお住いの皆さんは市道・県道の抜本的な整備が進まないので、朝夕の交通渋滞はもちろんですが、狭隘な道路が多い中で日常生活の中でも歩行者の危険性を初めいろいろな問題が起こり、不自由な生活を強いられているのが現状でございます。寺之下踏切については、唐湊方面からの右折を禁止されましたが、果たしてそれだけで交通渋滞解消につながっているとは到底考えられないのでございます。交通問題やこれらに付随する諸問題を解消し、地域住民が安心して快適な日常生活を送れるようにすることは、局長も言われましたような面的整備を含めてのこの地区のまちづくりを考えていかなければならないと考える次第でございます。幾つもハードルを超えなければならない課題も山積いたしておりますけれども、今後、この地区のまちづくりに誠意をもって真剣に検討され、具体的に実現されますように強く要望を申し上げておきます。 学校図書館法の一部改正につきましては、司書教諭を配置することは学校図書館充実の上からも必要なことと考えますが、ただいまの教育長の御答弁からも伺えますように、司書教諭として配置された方の労働化の危惧、また受講者の人選につきましてもいろいろ問題点があるやに関係者から仄聞いたしております。くれぐれも慎重に対応していただきますよう、また司書補の雇用につきましても、先ほど私が申し上げましたこと等も念頭に置いて対応していただきますように、そしてまた御指導を賜りますように強く要望を申し上げておきます。 親子二十分間読書につきましては、御答弁にもございましたように、県におかれては、心を育てる本も友だち二十分間運動推進事業に取り組んでおられます。これはたしか国に先駆けての事業だと仄聞をいたしております。去る六月議会で、県の教育長がこのことにつきましては自信を持って答弁をしておられたようでございます。先ほども申しましたように、子供たちの活字離れは子供たちばかりでなく、ひょっとしますと私たち親にいたしましても同じことが言えるのかもしれません。シンポジウムや講演等の計画をお持ちとのことでございますが、積極的なお取り組みに敬意を表しますとともに大きな成果をおさめられますように期待申し上げております。 高学年になるにつれて図書の利用冊数が極端に少なくなっていることについては、せっかく読書傾向の調査をされたり、中学校では生徒選定による生徒図書の購入一覧表などを作成して、生徒が図書に親しむ御努力がなされているようでございますが、親の心子知らずとでも言うのでしょうか、図書室の雰囲気を変えるなど、いつかは生徒が図書室に戻ってきてくれることを信じて、読書の向上に努力をしていただきますよう要望を申し上げておきます。 次に、地域福祉館の運営のあり方についてお尋ねいたします。 この問題につきましては、我が会派といたしましては過去の本会議におきましても質疑を交わし、地域住民のニーズにこたえるためにも人材の配置については十分考慮し、地域の事情を理解している人を配置すべきであるとの主張をいたしてきたところでございます。しかし、いまだにそのことが実現しないことは、まことに遺憾に存じておりますことをまず申し上げておきます。 さて、地域福祉館は地域住民の福祉の増進を図ることを基本的な目標とし、さらには地域住民による地域福祉活動を推進する拠点施設として建設されたものでございます。しかし、三十九地域福祉館の過去三年間の利用状況を見ますと、平成八年度と平成九年度比で利用者数が減少している地域福祉館が十三福祉館、平成八年度、同じく九年度二年連続して減少しているところが七福祉館もあることを考えますと、せっかく建設した福祉館が所期の目的を果たして達成できるのか疑問を抱くものでございます。 そこで、お尋ねいたします。 一点目、本来なら地域に密着した福祉施設として、少なくとも平均した利用者数を維持するべきはずのものが減少傾向にあることについてどう受けとめておられるのか、当局の見解をお聞かせ願います。 二点目、地域住民が利用しやすい施設として改善すべき点があればお示し願います。 三点目、過去においても質疑が交わされておりますが、地域福祉館に設置してある老人憩いの家についてでございますが、昭和六十二年六月までは高齢者の利用については無料とし、対象外の人の利用の際は有料であったものを昭和六十二年六月以降減免措置がとられて無料となっております。したがいまして、福祉館条例との関係が出てまいりますが、このことは特別な状況が起きたときのために条例の見直しがなされておりません。お尋ねいたしますが、この十年の間に特別な状況が起きたことがあるのかどうかお聞かせください。 次に、介護保険制度に関連してお尋ねいたします。 介護保険制度につきましては、これまでの質疑の中でも論議が交わされておりますので、基本的な問題についてお尋ねいたします。 一点目、介護支援専門員の果たす役割についてお示しください。 二点目、介護支援専門員はどのようなところに配置されるのかお聞かせください。 三点目、介護保険制度の導入は特別養護老人ホームへの入所待機者の解消策につながるのかどうか、見解をお示しください。 次に、身体障害者や高齢者に思いやりのある環境整備についてお尋ねいたします。 私は、去る八月、日中の気温も三十三度を超える猛暑の中を、まさに地面をするような足どりで交差点を渡っておられるお年寄りの姿に出会いました。その足取りは信号が青の間に道路を渡り切ることがおできになるだろうかと心配するような足取りでございました。そのお年寄りは交差点を渡らず電車を利用するために電停まで歩いていかれたのです。電停のところまで行かれるとふと立ちどまり、一息ついて車道と段差のある電停の安全地帯へ足を運ばれたのです。そのお姿を見たとき、私はこの電停に段差がなくてスロープになっていたら、このお年寄りは本当に安心して歩かれたろうにとつくづく思うことでございました。 たまたま出会ったお年寄りの姿を紹介いたしましたが、本市にはこのお年寄りのような方や身体障害者がまだまだ数多くおられることを忘れず、思いやりを持ってお互いが支え合って、安心して地域社会の中で生活を営むことができるような環境の整備を図る必要があると考えます。 そこで、まず市長にお尋ねいたします。 「ハンデがあっても同情されるのでなく皆さんの理解がほしい。私たちも強く生きたい」これは身体障害者の生の声でございます。体に障害のある人たちはそうでない人たちと同等に生きることを心の底から願っておられますし、また当然そういう社会を構築していかねばならないと考えております。市長は二十一世紀に向けて高齢者や身体障害者が鹿児島市民の一人として自信を持って、そして強く生きていくために思いやりのある環境の整備とはどうあるべきとお考えか、過去においても見解はお示しになっておられますが、改めて基本的認識を伺うものでございます。 二点目、交通局長にお尋ねいたします。 私は、お年寄りのお姿に出会ったあと西駅から唐湊、郡元方面への電停を見て参りました。どの電停も段差がございます。わずかに西駅前の片方だけがスロープにしてございました。お尋ねいたしますが、段差のある電停が何カ所あるものかお聞かせください。また段差のある電停については、上屋の問題、歩道との関係もございましょうが、障害者や高齢者のより安全性を確保するために可能な限り改善を図られるお考えはないものかお聞かせください。 次に、環境ホルモンに関連いたしまして、関係局長にお尋ねいたします。 本市立病院で使用している給食用食器の件につきましては、先日の質疑が交わされました中で明らかになりましたので、質問は割愛させていただきますので御了承願います。が、危険性が問われているカーボネート製の食器は入院患者の皆さんが三度三度、しかも三百六十五日、食事の際使用される食器でございますので、改善の方向で努力をしていただきますように強く要望を申し上げておきます。 さて、塩化ビニールもまたその製造過程や廃棄、焼却の際に猛毒のダイオキシンを発生することが明らかになっておりますが、子供たちがふだん手にする塩化ビニール製のおもちゃの中に、人体に悪影響を及ぼすおそれのある有害物質が含まれていることは余り知られていないのが現状でございます。塩化ビニール製品のほとんどに柔らかさや弾力性を出すために可塑剤が使用され、最も多く使用されているのがフタル酸エステル類と呼ばれる物質だそうでございます。したがいまして、子供たちが手にするおもちゃ等に使用するには都合のよい物質であるわけです。 そこで、お尋ねいたします。 まず一点目は、関係部局とも連携を図っていただきながら、各デパートを初め各店頭に塩化ビニール製品のおもちゃがどのぐらい販売されているのか、ぜひ調査をしていただきたい。その上で特に子供が口にしてかむと可塑剤が浸透するおそれがあると言われておりますおしゃぶりや歯固め等については、できれば塩化ビニール製品の販売については、行政指導のできる範囲については適切な指導をされ、慎重を期していただくよう要請をしていただきたい。当局の御見解をお聞かせください。 二点目、特に乳児に関しましては、何でも口に持っていきますから親が正しい知識を持って、より安全性に富んだおもちゃや歯固めなどを与えなくてはなりません。子育て中の人や母子手帳申請の際に、安全なおもちゃの選び方等についてもパンフレット等を作成して情報提供や指導をしていくべきと考えますが、見解をお聞かせ願います。 以上で、二回目の質問といたします。   [市長 赤崎義則君 登壇]
    ◎市長(赤崎義則君) 入佐議員にお答えを申し上げます。 思いやりのある環境整備の御質問についてでございますが、本市におきましては、来たるべき二十一世紀に向けてさらに豊かな鹿児島市を築くために、御案内のとおり、潤いと活気に満ちた南の拠点都市・鹿児島を都市像といたしまして、その基本目標の一つに健康であたたかみのあるまちづくりを掲げて諸施策を展開いたしておるところでございます。その中の一つといたしまして、平成八年三月には鹿児島市福祉環境整備指針を策定し、建物などの整備についての基準を設けて、その周知を図りながらよりよい環境の整備に努めておるところでございます。ハード面におけるきめ細かな整備を進めることはもちろんでございますが、私は高齢者や障害のある方々が生きがいと安らぎのある日常生活を営むためには、市民の方々が地域においてお互いが自分の身になって優しく支え合う気持ちを持つことが必要であると考えております。そして、このことがすべての市民が心豊かに暮らせる社会づくりにつながっていくものであると、そのように考えております。 ◎市民局長(井ノ上章夫君) 地域福祉館についてお答えいたします。 利用者の減少傾向がある福祉館について、その理由は地域の人口減や交通、その他の事情から、グループによっては他の施設の利用にかわられたことなどがその要因ではないかと考えております。福祉館の利用については、地域の方々がいつでも気軽に快く利用できるよう使いやすい運営のあり方に注意してまいりたいと考えております。運営を委託しております鹿児島市社会事業協会ともよく協議して、より一層の利用の促進が図られるよう努めてまいります。 使用料については、昭和六十二年六月までは高齢者以外の方が大広間を使用する場合徴収しておりましたが、利用の形態等から大広間が使いやすいような場合には、減免できるように配慮したものでございます。昭和六十二年六月以降現在までのところ徴収したケースはないところでございます。 次に、介護支援専門員の業務は、要介護者等からの相談に応じ適切なサービスを利用できるよう市町村やサービス事業者と連絡調整を行うこと及び介護サービス計画の作成を行うこととされております。介護支援専門員は、介護サービス計画の作成等を行う指定居宅介護支援事業所及び特別養護老人ホーム等の介護保険施設に置くこととされております。 最後に、介護保険制度実施による特別養護老人ホームの入所待機者への影響でございますが、今後、介護施設として位置づけられる特別養護老人ホーム、老人保健施設、療養型病床群などの整備が進むとともに、ホームヘルプサービスなどの在宅サービスが充実されますので、入所待機者の減少につながるものと考えております。 以上でございます。 ◎環境局長(谷口満洲雄君) 環境ホルモンについてお答えいたします。 塩化ビニール製品の販売状況の調査でございますが、保健所では食品衛生法の対象となるおもちゃ販売業の施設数の調査を本年度計画をいたしておりますので、この中で対応してまいりたいと思います。 次に、塩化ビニール製玩具の販売における慎重な対応への指導及びパンフレット等による情報提供でございます。現在、厚生省におきまして内分泌攪乱化学物質の健康影響に関する検討会で、塩化ビニール製の玩具に使用されているフタル酸エステルの溶出試験や健康への影響、安全対策等について検討がなされているところでございます。それらの推移を見ながら必要な対応をさせていただきたいと考えております。 以上です。 ◎交通局長(増田良次君) お答えいたします。 市道や県道などの路面に設置しております二十八カ所の電停のうち十二カ所が十五センチ、残りの十六カ所はそれより低い段差となっております。この段差が生じておりますのは、お述べにもなりましたように主に横断歩道等との関係によるものでございます。したがいまして一律に低くすることはできませんが、再度点検を行い、適切に対応してまいりたいと、このように考えております。   [入佐あつ子議員 登壇] ◆(入佐あつ子議員) 市長の御答弁をいただきました。 ハード面での細やかな整備とともに、お互いに優しく支え合う気持ちを持つことが必要との御認識でいらっしゃいます。大事なことは、まさにそのことだと私も全く同感でございます。最近では、高齢者が身体障害者となられるケースや、あるいは薬害によって障害者になられる人もふえてまいっております。もしかしたらあすは我が身もそういう立場になるかもしれない、そういう思いで施策の推進を図っていただき、行政が何かをしてあげるという精神ではなくて、ニーズにこたえる精神で、本当に心から思いやりのある環境の整備にお取り組みいただきますように御要望申し上げておきます。 交通局長より御答弁いただきました。 ぜひ再点検をしていただきまして、本当に十五センチのものが半分の高さになると、それだけで障害者とか高齢者の方は助かると思うんです。できるところからで結構でございますので、ぜひ点検していただきまして、改善を図っていただきますように要望申し上げておきます。 地域福祉館運営につきましては、地域福祉館の利用者が減少傾向にある原因についての分析はしておいででないとのことでございますけれども、地域福祉館が真に地域福祉充実のために大いに地域の皆さんに活用される福祉施設として運営が図られますように、減少傾向にある地域福祉館の調査もしていただき、改善すべき点がございましたら前向きに改善を図っていただきますように要望を申し上げておきます。 また、老人憩いの家の使用料につきましては、昭和六十二年六月以降徴収されたことはないとのことでございますが、地域福祉館条例の見直しは必要ないものか、今後検討していただきますように要望を申し上げておきます。 介護支援専門員につきましては、けさの新聞報道によりますと、本県でも四千四百二十五人の受験者があったとのことでございますが、まさに要介護者にとりましては最も身近な人たちであり、そして介護保険制度の導入の担い手になる方々でございます。大変なお役とは思いますけれども、その役割を立派に果たされますように、介護支援専門員となられます方々には大きな期待を寄せておきたいと存じます。 環境ホルモン問題については、去る六月議会そして今議会と一貫して国の推移を見てとの御答弁でございます。私はこれほど環境ホルモンが生態系に悪影響を与えるおそれがあると言われているときに、なぜ国の推移を見てではなく鹿児島市民の健康を最優先してというお考えになられないものか、まことに遺憾に存じます。局長、他都市や事業所でも自主的に環境ホルモン問題の対策に取り組んでおられますことについて、いろんな記事が出ておりますけれども、局長はどのようなお気持ちで見聞きされておられるのか、局長の気持ちを伺うものでございます。 塩ビ製の製品については、特におもちゃ等については溶出して体内に入った場合、蓄積されてなかなか体外に排出しにくい物質だと言われておりますから、ぜひ前向きにお取り組みいただきますように要望をいたしておきます。 以上で、私の個人質問を終わります。(拍手) ◎環境局長(谷口満洲雄君) 環境ホルモンに関しまして、新聞報道によりますと一部の自治体なりあるいは企業等でそういう内分泌攪乱化学物質を含まない物質等への容器の変更の取り組み、こういうことが行われておりますが、企業等におきましては消費者等の不安に配慮しての対応であろうとそのように存じます。 ○議長(赤崎正剛君) ここで、しばらく休憩いたします。             午 前 十一時三十三分 休 憩            ─────────────────             午 後  一時     開 議 ○議長(赤崎正剛君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。 次は、満吉生夫議員。   [満吉生夫議員 登壇](拍手) ◆(満吉生夫議員) 平成十年第三回市議会定例会において、社民・市民連合の一員として個人質問をいたします。 まず最初に、水族館運営に献身的なボランティア活動をしておられる方々についてお伺いいたします。 平成九年五月三十日、鹿児島市のシンボルとして、百二十七億円を投じてオープンしたいおワールド・かごしま水族館、市民の財産として親しまれ、広くは鹿児島県民、県外の観光客の方々、そして外国の皆さんにもぜひごらんいただくために、赤崎市長初め当局の皆さん、水族館公社の職員の皆さんの努力によってスタートいたしました。 千五百トンの黒潮大水槽では、マグロ、カツオ、エイなど二十三種に及ぶ仲間が群泳している。わーっと驚くばかりであります。また、夢のような美しさのサンゴ、ラッコのかわいいしぐさ、イルカの競泳など、見るものすべてに感動いたしました。「館内くまなく観覧しますと、胸がわくわくし、楽しく過ごさせていただきました」と子供連れの知人が言ってくれました。水族館建設を勇断された市長に心から敬意を表する市民の一人であります。 さて、水族館で活動しておられるボランティア関係者も、現在男性十五名、女性五十名の方々がおられます。年齢的に見ますと、七十代が一人、六十代十人、四十代から五十代十五人、二十代から三十代三十九人となっております。館内の各ポジションで丁重に詳しく説明される大変好感の持てる方々であります。「あなた方は専門的に大学で勉強されたのですか」と聞きますと「いいえ、水族館が好きだから、魚など水族の本を買って勉強しました」と返事が返ってまいりました。「すばらしいことだ。幸せですね」と申し上げました。水族館の運営に、ボランティアという裏方としての活躍について、感謝しなければならないと思います。 次の点についてお伺いします。 第一点、業務の内容、勤務体制、特に平日、日祭日、土曜日の勤務の人員についてお聞かせいただきたい。 第二点、鹿児島市水族館公社の自主事業費からボランティア関係に支出されている項目について。 第三点、自家用通勤の方々への駐車場確保について。 以上の点についてお聞かせいただきたいのであります。 次に、中央公園並びに周辺の清掃管理についてお伺いします。 戦後五十三年を経過した鹿児島市も、戦災復興、そして年々、住環境など各面にわたって整備がなされてまいりました。昭和二十年八月十五日終戦、その後の日本の繁栄を予想できた人はいなかったのではないかと思われます。城山展望所から見る鹿児島、錦江湾、そして雄大な桜島、鹿児島市の街並み、すばらしい財産であるのではないでしょうか。西郷銅像を中心に、史跡、名所の多い地区であり、市立美術館、メルヘン館など多くの施設があります。 私はここで、あえて御質問申し上げます。 中央公園の地下に約三十三億円を投じて、セラ六〇二駐車場が建設されました。そして中央公園の整備についても、約十一億円という巨額を投じての整備がなされてまいりました。今日、市民の憩いの公園として市民に親しまれております。また、観光の目玉の一つでもあります。また、国道十号線も、西郷銅像を中心に、多額の予算によって、歴史と文化の道として整備されました。旧博物館、市立美術館側の歩道は、津和野にも匹敵するコイの放流水路、そして照国神社前の国道の街路樹、歩道の整備がなされ、何ともいえない観光都市としての見せ場でもあると思います。鹿児島市は、観光都市としての使命に燃え、発展を願っているのは私だけではないと思います。 まことに残念なことがあります。それは、この区域の清掃問題であります。当局に伺いますと、本市管理の中央公園は、鹿児島市都市施設管理公社に委託され、毎日毎日清掃をされ、きめ細かな内容が委託されているようであります。さすが鹿児島市だと安堵いたしております。 本市の管理体制とは対照的に、国の管理の部分の清掃は、一体どうなっているのかと疑いたくなるのであります。特に土曜日、日曜日、月曜日の朝など、ちり、空き缶の散乱。当局を通じて国の対応について伺ってみますと、管理は鹿児島国道工事事務所の管轄となり、事務所は鹿児島県日置郡市来町にある市来維持出張所が担当としているとのことであります。目が届かないはずだと理解いたします。 清掃の内容をお伺いしますと、驚くなかれ、二カ月に一回清掃するだけと聞いております。東京のど真ん中の国道もこんなものだろうかと疑いたくなるのであります。 以前のことですが、私はマニラに行ったことが三回ほどあります。マニラの街並みはどんなところだろうか、清掃はどうだろうかと思ってまいりました。ホテル周辺の公園、道路など、ちり一つない。なぜだろうと眺めてみますと、一人の高齢の男性が、一台のリヤカーを押しながら清掃作業に取り組んでおられる。毎日毎日清掃されている。与えられた区域を、他の地区の担当のだれよりもきれいにされているとのことであります。マニラ市当局の失業対策の一環としての清掃作業になっているとの説明を受けました。 私が指摘いたしました中央公園周辺の区域の清掃は、ここが鹿児島市、ここが国であると一般的に見てわからない。結論は、観光都市としてのイメージを壊さないように管理すべきではないかと思います。国、鹿児島市の協議によって、何らかの方法は見出せないものか、またシルバー人材センターの活用もいいのではないか、当局の御見解をお聞かせいただきたい。 次に、青少年健全育成に関連してお伺いします。 今回の補正予算に計上されました心の教室整備事業については、文部省からの通達によっての新規補助事業であります。子供たちの健全育成を願って、今日欠かすことのできない目的の事業であり、遅きに失した感があります。鹿児島市立青少年補導センターからの「補導センターだより」、いつも拝見させていただいております。また、鹿児島市青少年問題協議会の委員として参加させていただいております。街角でシンナーの薬害を受けているのではないかと思われる青少年を目にすることがあります。たばこを口にしている少年・少女も多々見受けるのであります。それは、市街地だけでなく、農村地域でも同じことが言えるのであります。 ここでお伺いしますが、シンナー、たばこ等の薬害についての予防対策について、生徒に対して、また先生方に対して、また保護者に対してのどのような啓発事業が行われておりますか、お伺いします。 次に、自転車の危険な二人乗り、自転車の正しい乗り方についてお伺いします。 事故を起こし、入院治療している子供たちも少なくありません。私の町内で起こった事故ですが、急な坂道を下っている途中でブレーキのワイヤーが切れ、市道から県道に転落、大けがをされている。私どもの町内では、町民で声かけ運動をするよう、「危ないぞ、気をつけなさい」この声かけ、また家庭にあっては、特に親が自転車の点検をすることなどの話し合いがなされました。なお、この事故現場には、早速市当局によって、フェンスなど設置していただいたのであります。市当局の早急な取り組みに、町民一同感謝いたしております。 話題は変わりますが、私の知人の子供さん、当時市内高校生でした。通学の途中、朝、自転車に乗り、反対側をスピードを出しながら坂道の県道を下っていったのであります。バスに正面衝突、救急車によって病院へ搬送されました。それ以来、その高校生は、今日まで植物人間同然の入院生活であります。痛ましい事故の結果であります。 ここで、お伺いしますが、学校において、自転車の危険防止についての指導はどのように行われているか、お伺いします。 次に、校外における街頭の補導の問題についてお伺いします。 九月七日、マスコミ報道によりますと、「深夜の天文館は若者で騒々しく」という記事を読ませていただきました。天文館などクリーンアップ作戦として、五日の深夜から六日の早朝にかけての青少年に対しての補導が実施されたようであります。本市でも、少年補導員による声かけ指導も常時実施されておるようであります。二十一世紀を背負って立つ青少年に希望の持てる社会を築くためにも不可欠なことであります。青少年に対しての街頭補導について、お聞かせいただきたいと思います。 以上で、第一回目の質問を終わります。 ◎建設局長(木村耕一君) お答えいたします。 かごしま水族館のボランティアの活動内容は、展示水族の解説や障害者の方々の補助が主なものであります。また、活動日は本人の希望に沿って決めており、平成十年四月から八月までの平均で、平日が四人、土曜日や日曜、祝日が三人となっているようでございます。 次に、自主事業費から支出されている項目は、夏と冬の制服代や研修費、連絡のための通信運搬費が主なもののようであります。 駐車場については、確保しておりませんので、公共交通機関を利用していただくようお願いしていると聞いております。 次に、中央公園周辺の道路について、とりわけ公園に隣接する国道二二五号の照国通り側歩道については、御指摘のとおり、ジュースの空き缶などが散乱しているような状況も見受けられます。清掃について、何らかの方策を検討していただくように、鹿児島国道工事事務所に要請してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(下尾穗君) 青少年の健全育成についてお答えいたします。 初めに、学校におけるシンナー、たばこ等の飲酒、喫煙、薬物乱用防止の指導につきましては、保健体育や道徳等の時間を通して、飲酒、喫煙、薬物乱用が心身の健康に及ぼす影響を正しく理解させるとともに、それらの行為をしないという態度の育成に努めているところでございます。特に中学校におきましては、毎年、学校薬剤師によるシンナー等薬物乱用防止教室を開催するなどして、指導の充実を図っているところでございます。 次に、教職員に対しましては、本市が指定した研究協力校の成果をまとめた学校病予防の手引等を学校に配布し、教職員の予防教育に対する認識を高めるとともに、これらの資料を活用して児童生徒への指導の充実を図るよう、学校を指導しているところでございます。 また、保護者に対しましては、学級PTAや学校保健委員会等において、学校病予防の手引等を活用するなどして、予防啓発に努めるよう指導しているところでございます。 次に、学校における自転車の安全な利用についての指導でございますが、自転車事故は重大な交通事故にもつながるおそれがあることから、学校におきましては、学級活動等において、自転車の安全な利用と点検、整備の仕方などの指導を行うとともに、警察署等から講師を招聘し、交通安全教室を開催するなどして、体験的に交通ルールの遵守や正しい自転車の乗り方等の指導を行っているところでございます。 また、教育委員会といたしましては、児童生徒の交通事故の未然防止を図る観点から、交通安全研修会等を開催し、交通安全担当者等への啓発と指導力の向上に努めているところでございます。 今後におきましても、家庭や地域及び関係機関等の協力を得ながら、交通事故防止の徹底に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、街頭補導についてでございますが、最近、青少年による不健全な娯楽場への出入りや喫煙、繁華街での深夜徘徊などの行為がふえてきており、市民ぐるみでその防止に取り組むことが大切であると考えております。 街頭補導につきましては、現在、学校はもとより、PTAなど関係機関・団体がそれぞれの立場で実施していただいているところであります。本市におきましては、青少年補導センターを設置しておりますが、本年度は三百二十九名の少年補導委員を委嘱し、声かけによる街頭補導を、昼間だけでなく夜間や深夜にも実施し、非行の未然防止に努めているところであります。また、「補導センターだより」等を配布し、市民の非行防止に対する啓発にも努めているところでございます。 今後とも、校外生活指導連絡会や警察署など関係機関・団体と緊密な連携を図りながら、街頭補導の充実に努めてまいりたいと考えております。 以上です。   [満吉生夫議員 登壇] ◆(満吉生夫議員) 御答弁ありがとうございました。 水族館のボランティア関係については、詳しく御説明いただきましたが、結論は、それなりに勉強されるために、自費で図書の購入などあると思います。駐車場の件については、三台の駐車場のスペースがあれば、一日六人の駐車ができるのではないかと考えています。ボランティア活動にはいろんな形のものがございます。私もかつて福祉関係の仕事をしておりました。よく存じ上げておりますが、特殊なボランティア活動として何とかならないか、その辺を今後御検討いただきたいと思います。 中央公園並びに周辺の清掃問題について、建設局長から御答弁がありました。 「何らかの方策を検討していただくように、国道工事事務所に要請してまいりたいと思います」、簡単な答弁ですけれども、私はもっともっと皆さんが検討するに値する重大な問題だと思っています。皆さんは、ここは鹿児島市の赤崎市長の守備範囲、ここは国の範囲とわかるかもしれませんが、そこを通る市民、県民、観光客にはわかりません。 私は、変なことを申し上げますが、よく中央公園にも行きます。照国神社も参拝してまいりますが、中央公園内にもし空き缶があれば、私は拾ってかごに入れたことが何回もあります。しかし、一歩踏み出して国の管轄になりますと、空き缶があろうが何があろうが、拾ったことは一回もございません。そういうことを感じますときに、実際やっていますと、本当にもっときれいにしていただきたいと思っています。散らす人間のマナーが悪いと言えば、それっきりのことであります。まず行政でやれることをすれば、それなりに効果が出てくるのではないかと思います。ぜひ、市長も助役も建設局長も、それから観光都市と豪語するのであれば経済局長、観光課長、ぜひ私が申し上げた時間帯に、一遍ゆっくりと御視察をいただきたいと思います。 青少年健全育成について、るる教育長から答弁がありました。 シンナー、たばこによる体に与える害についてはいろいろ言われております。たばこについては、私自身も高血圧、心筋梗塞のおそれありと診断され、病院の先生から注意されたことが何回もあります。しかし、高齢につき、さほど気にしないようにしています。そして、なるだけ興奮しないようにして、この議会にも参加いたしております。 次に、自転車の件でございますが、まさしく一たん事故に遭遇すると取り返しがつかないことは、わかり切ったことであります。先ほど御紹介しました事故の二件について、大変なことですけれども、その子供たちの全快を祈念しなければ寝つけないと思っております。 また、校外における青少年補導、補導関係者の方々のお話を伺ってまいりました。私自身、この目で見たことなど、結論は「大変なこと」としか言えません。ある学校の生徒が授業時間中に、「松林に二組の男女がおります」という近所の人から電話をいただきまして、私は何となく見に行ったんです。まさしく、まだ午前中の授業の時間中に、男女二組が松の根元で何か話している。それ以上のことは申し上げませんが、そういうことで果たしていいかという問題。これまで、子供の登校拒否、いじめ、暴力行為など多くのことがありますが、我々大人として取り組む課題が多いのではないかと思います。 私は、先日、一冊の本を買いました。それぞれ先生方の体験談、子供から見た家庭の問題について、また社会全体に対する批判、教育に対する批判など、読めばすぐわかることであります。親は、おれたちの子供に限ってそんなことはないと思っている、子供たちが先生を信頼しない、先生が子供たちを信頼していない、家庭にあっても親が子供を信頼しない、子供が親を信頼しない、だからこうこうだとも書いてあります。学校における管理教育の問題点などにも触れられております。「生徒と先生の距離、子供と親の距離を少しでも近くしなければいけない」と結ばれております。私もそのように考え、一人のおやじとして、この年になっても反省することは多いから申し上げるのであります。青少年健全育成のために、行政も、教育関係者も、社会も、そして私もしっかりすべきだと思っております。 次の質問に入ります。 鹿児島市都市農業センターに関連して、お伺いします。 五十五万鹿児島市民の期待にこたえ、平成九年三月、総予算約五十五億円をかけて完成、同年四月にオープンしました鹿児島市都市農業センターも、早いもので一年五カ月を経過しました。市民が土に親しむ、植えつける、育てる、収穫する、これらを通じて農作業を体験する。だれもが経験したくなることであると思います。今回の補正予算計上額三千三百六十一万円は、敷地内の側溝の整備及び緑陰樹などの栽培を行う予算と伺っております。園内の安全など重要なものと理解いたしております。 さて、市民農園には、団体用、家族用、車いす利用者用と区分され、それぞれ面積も区分されております。私は、農業をやっております関係で、少しばかりお話し申し上げます。 十四年ぐらい以前のことでございますが、田んぼの稲刈りをしていますと、黒塗りの高級車がとまりました。お母さんと三歳から十歳ぐらいの子供四人が田んぼの中に入ってまいりました。黄金色に輝く稲を見て、「これがお米だよ」と、そのお母さんが子供たちに説明されておりました。珍しそうに見ている子供。初めて見たのではないでしょうか。この御家庭の御要望にこたえるために、刈り取った稲を一把差し上げました。 また、時期も同じころ、稲刈りのところに三十五歳ぐらいの女性方々がお見えになり、「その刈り取った稲を譲ってください」と言われる。「何をするのですか」と聞きますと、「園の子供たちに米のなる木を見せてあげたい」と話をされました。私はその言葉に感動し差し上げました。「来年、田植え前にお越しください。稲の苗を差し上げます」と言っておきました。その翌年、稲の苗をもらいにお越しいただき、私は苗の植え方、水のやり方、管理の仕方など説明いたしました。その年の収穫期に、この園の先生たちからお手紙をいただきました。「稲の穂が五十六本ありました。それを園児に手でもみを取らせ、そして手でもみ殻を取らせました。説明した後先生が、あしたお握りをつくってきますと約束し、その翌日、小さなお握りを持っていき、園児に上げました」と書いてあります。園児は、はしゃぎながら喜んで食べたそうでございます。その玄米は使わずに、家庭の米を炊いてお握りをつくられたそうでございます。農業をしている私たちは、嬉しさいっぱいでありました。農業にこんな方々の理解者がおられることを感謝いたしました。 次の点についてお伺いします。 第一点、それぞれの区画に対しての募集申し込みは、どのような傾向になっているか。利用度はどうなっているか。申し込みの資格はどうなっているか。保育園などの申し込みに当たって不満を聞かれたことはないか。 第二点、利用されている市民の表情、お話などあれば、お聞かせいただきたい。 第三点、市民農園として、田んぼを二、三区画つくることはできないか、お伺いします。 次に、環境ホルモンに関連して、学校給食の食器についてお伺いします。 今日、学校給食用に使用しているポリカーボネート製の食器について、問題ありと各面にわたって論議がなされておるのであります。この問題について、全国的な動きが詳細にマスコミによって報道されている。文部省の現時点における見解、そして各自治体においてポリカーボネート製品の食器の使用禁止など決定しているところも少なくないのであります。学校の子供たちに安心して給食を食べてもらえるようにしなければいけないと思いました。 これは、先日の南日本新聞で紹介されました大島郡住用村の村長さんのお話であります。「食で知るふるさとの木」とあり、「奄美産のリュウキュウマツ製の食器を給食用に使用する」とありました。この時期に、当を得た行政の取り組みと、感動いたしております。 さて、本市においても、特産品であるモウソウダケによって、給食用の食器の一つでもできないものか。そんなものは製作できない、本市の学校給食にはとてもできる話ではないと一蹴されるかもわかりませんが、試作品をつくってもらってはどうか。製作の技術を持っておられる組合があります。それは、平成元年に改築され、振興組合の方々へ管理、使用を委託されている本市の竹産業振興センターであります。教育委員会と経済局のタイアップによって検討してはどうか。御所見をいただきたいのであります。 次の質問に入ります。 公務員の定年退職者の再雇用についてお伺いします。 七月二日、官庁速報によりますと、「教職員などの再雇用先は柔軟に対応、地方公務員の高齢対策で自治省」云々と表題がありました。内容は、自治省は政府の公務部門における高齢者雇用問題検討委員会が、国家公務員の定年退職者の再雇用問題について最終報告がまとめられたのを受けて、地方公務員への適用方法の検討が始められているのであります。総務庁によると、国家公務員法改正案の提出に合わせ、地方公務員法改正案などの関連法案が国会に提出される方針とありますが、その内容の概要についてお伺いします。また、これについての市長の御見解をお聞かせいただきたいのであります。 以上で、第二回目の質問といたします。   [市長 赤崎義則君 登壇] ◎市長(赤崎義則君) 満吉議員にお答えを申し上げます。 先般、政府の公務部門における高齢者雇用問題検討委員会によりまして、国家公務員の定年退職者の再雇用問題についての最終報告がまとめられたところでございます。これによりますと、まず意欲と能力のある定年退職者を年金の満額支給開始年齢まで再雇用をすること、そしてフルタイム勤務と短時間勤務の二つの勤務体制を設定することなどを制度の柱としておるようでございます。自治省におきましては、先ほど申し上げた最終報告に基づきまして、国の制度との均衡を図る観点から、国家公務員に準じた形を内容とする地方公務員法など関連法令を次の通常国会に提出をするということが報道されております。 私は、新聞報道以外の情報を持ち合わせておりませんが、今回の新しい再任用制度は、本格的な高齢社会を迎える中で、雇用と年金との連携を図ることなどを目的に導入がなされるものと、このように考えております。今後、国おいて、この問題についての必要な措置がなされていくと思いますので、それらを踏まえて本市においても検討をしてまいりたいと、このように考えておるところでございます。 ◎経済局長(山元貞明君) 都市農業センターの市民農園について、順次お答えいたします。 市民農園は、現在六百七十一区画を御利用いただいております。平成十年度分の区画ごとの募集結果について申し上げますと、団体用区画が五十一区画に対して五十二件、家族用区画が三百六十区画に対して五百六十四件、車いす使用者用区画が六区画に対して六件、合わせて四百十七区画に対して六百二十二件の申し込みがありました。申し込みの傾向としましては、家族用区画が多く、中でも三年区画を希望される方々が多くなっております。 市民農園の利用度でございますが、平日は年配や御婦人の方々が、また休みは家族連れの方々が野菜づくり等に汗を流しておられます。また、専門の技術指導を受けながら、主にナス、大根などの季節の作物を計画的に作付しておられます。 市民農園の申し込みの資格でございますが、団体用区画は、市内の事業所や地域の団体など三人以上で構成されている方々を対象にしております。また、家族用区画及び車いす使用者用区画は、市内に住所を有する家族の方々と車いすを使用されている方をそれぞれ対象といたしております。 市民農園の申し込みに当たっての不満でございますが、これまで特に聞いてはいないところでございます。 次に、市民農園を利用されている方々は、生き生きと楽しそうに農園づくりに励んでおられるそうでございます。利用者の方々の主な声でございますが、「隣の利用者の方々と作物と情報の交換などの触れ合いができる」とか「農作業体験を通じて収穫の喜びを味わうことや健康づくりにつながる」などの声が寄せられ、多くの方々から大変喜んで御利用いただいております。これからも利用者の方々に気軽に楽しく利用していただけるような市民農園の運営に努めてまいります。 最後に、当センターには約二十四アールの水田がありますが、現在、ハス、スイレン等の水生植物や古代米の見本園などに活用しているところであります。新たに市民農園として水田を設置することにつきましては、今後の研究課題とさせていただきたいと思います。 以上でございます。 ◎教育長(下尾穗君) 学校給食用食器についてお答えいたします。 食器の主産地等につきましては、地場産業の振興あるいはPRを兼ねて、陶器や木製食器などを使用しているところもあるようでございます。本市の食器を選定するに当たりましては、これまでも安全性や耐久性、保温性、使いやすさのほか、重量、容積等の条件を考慮して決定したところでございます。 御提言のありましたモウソウダケによる食器につきましては、今後関係部局とも連携を図ってまいりたいと考えております。 以上です。   [満吉生夫議員 登壇] ◆(満吉生夫議員) それぞれ御答弁いただきまして、ありがとうございました。 都市農業センターの問題でございますが、申し込む団体、家族など、そしてまた障害者の皆さんの申し込みなどについては十分理解されて対応しなければいけないと思います。利用される方々のお互いの協力も大事ではないかと思います。また、耕作についての各面にわたっての指導者の丁寧なる指導も、ひとつ手落ちがないようにしていただきたいと思います。 また、市民農園使用とは別でございますが、各家庭において菜園、その他についてわからないところがあり、都市農業センターにお電話で聞いたところ、大変丁重に教えていただいたと御礼を言われる方がおられました。また、願わくば、他の地区にも市民農園の設置はできないだろうかと市民の声をお聞きするのであります。市民に親しまれる農園として頑張っていただくことを強く要望いたします。 学校給食用の食器でございます。先ほども申し上げましたが、この提言が丸になろうがバツになろうが、質問を受けられた方の判断でございますが、ぜひ御検討いただきたいと思います。住用村の村長のアイデア、すばらしいことと思います。子供たちや関係者のお話もマスコミで詳しく報道されました。財政的に見ても大変な負担であるが、児童生徒、先生の分として三百セットの製作と伺っております。また、先日の新聞を見ますと、「疑わしきは使用せず、PC給食器を追放」とあります。有田焼の磁器に切りかえる。これは佐賀市の教育委員会が先般決定されたことが報道されております。本市の竹産業振興センターのお仕事は、どんな内容の竹製品を現在つくっておられるかよくわかりませんが、以前のままなのか、それとも新しい角度の製品を製作されているのかわかりませんが、試作品をつくってみてはどうでしょうか。御検討いただければ幸いと思います。 公務員の定年退職者の問題でございますが、六十歳定年、その後年金をいただいて生活する、それが、これまでのパターンであったはずの計画がつぶされ、公的年金の受給開始が六十歳から六十五歳に段階的に引き上げられるために、受給年齢に達しない六十代前半の退職者を再雇用しようとする制度であります。市長からも説明がありましたとおりですが、そういう制度であります。大変な時代の到来であると思います。この問題について当局の取り組みについて期待をいたしておるものであります。 以上で、個人質問を終わりたいと思います。大変ありがとうございました。(拍手) ○議長(赤崎正剛君) 以上で、通告による個人質疑を終了いたします。 △未通告発言 ○議長(赤崎正剛君) 次に、未通告発言の申し出がありますので、これを許可いたします。 和田一雄議員。   [和田一雄議員 登壇](拍手) ◆(和田一雄議員) 個人質問を行います。 まず毒物の管理とその混入事件が、本市のPTAや町内会活動に及ぼした影響についてであります。 和歌山市の町内会夏祭りを舞台にしてのカレー毒物混入を皮切りに、全国各地に連鎖的に広がっている飲食物への毒物混入事件は、全国民に屋外での飲食や飲料水の購入についての不安と、周りの人間に対する相互不信感を引き起こしております。この現象は本市においても例外ではなく、町内会を初めとするコミュニティー活動や小中学校PTAなどの事業活動等にも少なからぬ影響を及ぼしていることも事実であります。以下、その実態と今後の対策について順次伺ってまいります。 第一点は、学校における毒物及び劇物の管理についてであります。 八月二十七日付で、県教育長から市教育長あてに出された通知によって、市立小中高等学校の毒物等についての保管や管理の現状調査結果がまとめられ、この九月十一日までに県教委保健体育課長に報告されていると思います。本市、小中高等学校における毒物、劇物の保有及び管理状況はどうだったのか。その他の農薬など、毒・劇物に相当する薬品の保有と管理状況はどうだったのか。毒物保管庫に収納していない、施錠ができない、かぎの管理者を決めていない、薬品の台帳が整備されていない、長期間未使用のものが廃棄されていないなど、管理上の問題点は全くなかったのか。それぞれの調査結果を具体的に示していただきたいのであります。 二点目は、この調査結果についての市教委の評価はどうか。保管・管理に問題を持った学校にいかなる措置をとったのか。現在においては問題点は全く解決されているものか、明らかにされたいのであります。 第三点は、毒物混入事件が今日まで本市町内会の行事等に及ぼしている影響についてであります。市民生活課を通じて、十五、十六、十八の三日間、百三十の町内会にどんな影響が出ているかについての緊急実態調査をしてもらいました。行事そのものの中止や延期はなかったものの、実に回答町内会の三〇%にも当たる三十九町内会が、何らかの影響があった、行事の内容を変更したと答えているようであります。市民局長に緊急調査結果を具体的に報告していただきたいと思います。 第四点は、夏休みのあいご会のキャンプなどで毒物事件を考慮して中止したところは出ていないか。 第五点、小中学校で、この秋以降に予定されているPTAバザーやあいご会行事等への影響についてであります。行事は十一月以降が多いので計画の具体化はまだ先のこととは思いますが、生涯学習課が十五、十六日に実施した緊急調査では、うどん、そば、カレー、コーヒー等の飲食物販売を中止した学校、また販売することを決定できずにいる学校は何校ぐらいになっているのか。残りの学校は、従来どおり飲食物の販売をすると決定をしているのか。また、飲食提供を伴うあいご会行事の動きはどうなっているのか。さらに、体育祭や運動会などの学校行事について従来と違う対応はないのか。教育長の方でそれぞれの実態を明らかにしていただきたいのであります。 第六点は、本年十一月二日から三日にかけて、市のメーンイベントであるおはら祭が開かれます。この祭り会場の道路上には、道路の専用許可をとっていない、保健所の許可もとっていない露店が毎年並び、見物客に飲食物の販売をして祭りを盛り上げております。昨年もこの無許可露店が十一月二日に十一店、三日に二十四店出店いたしております。おはら祭振興会が許可権限を持たず露店管理を全くしていないだけに、本年この露店への対応をどうするかが問題であります。これまでの実態と事件を受けての本年の対応について、関係局長に尋ねるものであります。 第七点、これら町内会やPTA行事等に毒物事件が少なからぬ影響を及ぼしていることを考えるとき、行政の対応の基本がどこにあるのかということが極めて大事であります。ただ、各種行事で飲食物の提供はしない、販売はしない、こういう形で逃げるだけでは毒物混入をした犯人あるいはその予備軍の思うつぼであります。みずからの町内会やPTA等のコミュニティーと会員相互信頼を破壊に導き、地域浮揚を後退させることにもなるでありましょう。町内会やPTAの各行事は今からが本番、たけなわの時期となります。行事の実施に当たっては飲食物の管理責任者を必ず決めて、食材料の購入から調理、提供に至るまで調理品に毒物等が決して混入しないように、実施団体が自主管理を徹底するよう強力な指導をすることが第一にとるべき行政の対応であります。「飲食物を出すか出さないかは町内会などが自主的に決めることだから」。行政が逃げたらおしまいであります。こういうときこそ行政と住民が心を一つにして提供、販売をする飲食物の管理を十分にして、飲食物の提供や販売をこれまでどおり実施する。そして楽しい行事としてやり遂げる。こうしてこれら凶悪犯らの意図を打ち破ることが私たち大人の現在の責任であると考えます。行事の実施団体である町内会もPTAも意を強くして、関係機関とも協議をして一致結束した対応をすることが大事であります。行政は関係団体への指導を通じてその意向を伝え、その実現のためにイニシアチブを発揮するときではないでしょうか。 そこで、まず市長に伺います。 連鎖的な毒物混入事件についてどのような所見をお持ちですか。この事件が発生後、本市の事件発生防止及びその対策、関係各機関団体との連携などについてどのような基本的な考え方をまとめて指示を当局にされたのか、明らかにしていただきたいのであります。この市長指示に従って、当局はこれまでどんな対策をとってきたのか。営業をしている人、町内会やPTAの行事、児童生徒への対応など、それぞれ具体的に示していただきたいのであります。 さて、さきの代表質問で水道局有地払い下げに絡んで、平成九年七月中旬、宅地施工業者の要求で造成主が準備した二十万円が市議に渡されたことを取り上げました。その後、さらに調査を進めてまいりましたが、この三人の行動は明確に政治資金規正法に違反をし、刑罰を受けるべきものではないのかと確信するに至りましたので、二人の業者、市議会議員の寄附金授受と政治資金規正法とのかかわり、また平成五年の鹿児島市議会議員への企業等からの政治献金に関する決議との関係について、重ねて質問をいたしてまいります。 つい数カ月前まで鹿児島市議であり、昨年末まで鹿児島市議会議長であった人に二十万円を贈ったと証拠書類を公にし、みずからも罰せられることを覚悟の上で、一連の事実を告白してきた業者の行動を本市議会は黙殺はできないと思うのであります。みずからが議長在職中の平成五年六月二十五日に、鹿児島市議会は金権腐敗政治根絶を求める市民の声にこたえ、今後においては市議会議員として企業や団体からの政治献金は絶対に受け取らないことを市民に宣言するという決議を全市民、否全国民にしておきながら、この決議を誠実に擁護して、その実践の先頭に立つべき議長が、業者のあっせんを受けて市内の企業から法の禁止する寄附金を受けていたということが真実とするならば、この元市議の本議会と市民への裏切りは決して許されないということであります。この決議に積極的に賛同した議員の一人として悔しくて仕方がないのであります。 しかし、関係者からこのような重大な事態を市議会に突きつけられた以上、議会としてできる真相の解明をやみに葬ることは市民の代表である議会としての使命を放棄することになるでありましょう。今後、本市議会の責任でみずからが可能な限りの解明をすることになりますが、そのためには指摘されている事実行為が法との関係でどうなるのか、最低限この席でただしておかねばならないと考えます。 市議会での決議をした翌年、平成六年には政治資金規正法が改正をされ、その第二十一条第一項では、会社は政党及び政治資金団体並びに資金管理団体以外の者に対しては政治活動に関する寄附をしてはならない。同第三項で、何人も会社に対して政治活動に関する寄附をすることを勧誘し、または要求してはならない。第二十一条の二で、何人も公職の候補者の政治活動に関し、寄附をしてはならない。第二十二条の二で、何人もこれらに違反してされる寄附を受けてはならない。もしこれらに違反すれば、法二十六条によって寄附をした者、寄附をすることを勧誘し、または要求した者、寄附を受けた者は、いずれも一年以下の禁固または五十万円以下の罰金に処せられることになる。このように、政治資金規正法が大変厳しい内容に改正されたと思います。選管事務局長、これは間違いありませんか。 一方、もらった金は寄附ではなくて政治献金だと言い張る議員も多いことから、政治資金そのものについても同一の者からの寄附でその金額が年間五万円を超えるものは、第十二条によって寄附をした者の氏名、住所、職業、寄附の金額、年月日、またあっせん者からの寄附もその総額が年間五万円を超えるときはあっせんをした者の氏名、住所、職業、寄附の金額、集めた期間、これが政治団体に納入された年月日の記載を政治団体収支報告書に明記をしなければなりません。これに違反した場合は、同法第二十五条によって五年以下の禁固または百万円以下の罰金となります。選管事務局長、これも事実ですか。 さらに、一般論として尋ねますが、A企業の社長の要求で二十万円の小切手をB会社名で振り出して、それをA社長が現金化してA、B一緒にC市会議員個人に手渡すことは法律に照らしてできることか、法律で禁止していることか。選管事務局長にお答えいただきたいのであります。 さて、このような法の規定に違反する疑いのある事実が、この元市議が議長在職中の昨年七月にあったと、寄附者本人から証拠書類とともに当人に突きつけられているのであります。当該元市議は、平成四年五月十九日から平成九年十二月二十四日まで連続して議長職にあり、本年四月二十五日まで市議会議員の身分を持っていたのであります。その間、本市議会の某議員が行ったバス停設置費や焼酎の寄附のあり方をめぐって議会が相当の時間をかけ議論を進めたときの議会責任者であったはずであります。指摘されていることは事実なのか、事実でないのか。鹿児島市議会議長であった誇りをかけて、市民の前に真実を明らかにはっきりとさせるべきであります。もし事実でなければ、事実を公言している宅地造成主である業者に対して断固たる措置をとるべきではないのか。元市議が本議会に在職しない今日、自民党市議団には当該元市議を長年にわたって議長として送り出してきた会派としての責任で、早急に本市議会にその真相を明確にすべきであります。 次は、赤崎市議会議長の対応についてであります。 この事件の処理が司直の手にゆだねられているのかどうかは、現金の贈り主など関係者の今後の対応いかんに係ることでありますが、このことについて議会が口出しできる事柄ではありません。しかしそれとは別に、本議会としてはその自律権に基づく自浄能力を発揮して、またその権威をかけて議会の立場での本件解明をし、議会決議との関係を整理すべきことが当然でありましょう。今や地に落ちた平成五年の議会決議と鹿児島市議会の権威の感があり、残念でなりません。 今、まさに市議会決議の持つ重さと鹿児島市議会そのものの存在価値が市民から問われているのであります。市民に対して議会の最低限の責任を果たすべきであるとの立場で、赤崎議長の対応が大変注目されてもおります。 議長、あなたは、全国に誇る先進例として注目をされた市議会決議をあなたの所属会派から踏みにじっていくのか、それとも守り抜いていくのかという重大な決意に立って早急に事実の調査を行い、議会運営委員会に報告をしていただきたいのであります。その調査結果を受けて、本市議会が本議会会期中に整理をする。そのことを毅然としてやり切ることによって、鹿児島市議会の威信回復と誇りを市民の前に取り戻すべきであります。 以上で、一回目の質問といたします。   [市長 赤崎義則君 登壇] ◎市長(赤崎義則君) 和田議員にお答えを申し上げます。 和歌山の毒物カレー事件に端を発した毒物混入事件が連鎖反応的に頻発し、社会不安を起こしておることはまことに遺憾なことでございます。警察当局による一日も早い事件の解決によって、このようなことが今後発生しないことを心から願うものでございます。毒物混入事件についての本市の対策につきましては、環境局の方から私の方に七月分の業務報告がなされました。それを受けた際に私は保健所に対して、この種の事件の対応については警察を初め複数の関係機関にまたがっているので、迅速かつ適切な対応を図るため責任の分担を明確にする一方、相互の連携を密にするように指示いたしたところでございます。 ◎市民局長(井ノ上章夫君) 毒物混入事件が町内会活動に及ぼした影響についてお答えいたします。 事件後に行事を実施あるいは予定している町内会と三百世帯以上の町内会に連絡し、回答がありました百三十の町内会中何らかの影響があったところが三十九の町内会でございました。具体的な内容といたしましては複数回答もございますが、注文した弁当を役員全員で受領したなど、監視や管理を強化したのが十八町内会で百三十町内会のうちの一四%、キャンプの料理をカレーから弁当に変えた、出店の食べ物の種類を少なくしたなど、飲食物の種類の変更が十五町内会一二%、敬老会の弁当を祝金に変えた、夏祭りの出店を中止したなど、飲食物の配布を中止したのが十二町内会九%、その他四町内会三%となっております。市民局といたしましては、町内会への指導は特に行っていないところでございます。 以上でございます。 ◎環境局長(谷口満洲雄君) おはら祭会場における露店営業について、環境局の関係を申し上げます。 昨年のおはら祭の期間に臨時的に営業を許可したものが九件ございましたが、そのほかに長期にわたり許可を得ている露店業者が出店したものもあったかと思われます。販売した食品による事故につきましては、食品衛生法により営業者が責任を負うことになっております。ことしのおはら祭等に出店する露店業者等への指導につきましては、今後事故防止のために同業組合を通じて事前の指導をいたしてまいりたいと思います。 今回の他市における毒物混入事件に関連をいたしまして保健所といたしましては、和歌山の事件発生後、直ちに地域の夏祭りや学校等のバザー開催の届け出をされた方に対しまして、有害物質等が混入されないよう自主的管理の徹底を指導し、現在も続けております。また、長野の青酸缶入り烏龍茶事件が発生した後はスーパー、小売業者等に対して商品のチェックなど、自主的管理の強化を啓発をいたしておるところでございます。 以上です。 ◎経済局長(山元貞明君) お答えいたします。 おはら祭振興会におきましては、観客等の通行の支障になることなどから、警察にお願いして露天商の出店について取り締まりや指導に当たっていただいております。しかしながら、毎年歩道で飲食物等の販売が行われているのが実情でございます。本年のおはら祭につきましては、さきの和歌山の毒物混入事件等も踏まえ、おはら祭振興会と一体となって、警察並びに関係部局とも緊密な連携をとりながら必要な対応を図ってまいりたいと考えております。 ◎建設局長(木村耕一君) お答えいたします。 道路に露店等を設置する場合は、道路管理者及び所轄警察署長の許可が必要となります。道路法上は、祭り、その他慣例的行事のために一時的に設ける簡易な施設または物件に限って許可できることになっておりますが、現在飲食物に対する過敏な社会情勢にあり、関係機関等と協議しながら対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(下尾穗君) お答えいたします。 初めに、市立小中高等学校における毒物、劇物等の保管・管理の状況でございますが、教育委員会といたしましては九月一日付の通知で、学校における毒物等の保管・管理の徹底を図るよう指導するとともに、各学校における保管・管理の状況等を調査いたしました。調査の結果、毒物、劇物及び農薬等につきましてはすべての学校でかぎのかかる専用の保管庫に保管され、かぎの管理者も定められておりましたが、ただ一部の学校で薬品等の台帳の不備や長期間保存されている未使用薬品等の廃棄処理がなされていない状況がございました。したがいまして、各学校に対し、薬品等の台帳の整備や未使用薬品の廃棄など適正な処置に努めるよう指導したところでございますが、今後各学校の処置の状況を見届けていきたいと考えているところでございます。 次に、あいご会のキャンプの中止についてでございますが、この夏休み中にあいご会でキャンプを計画していたところは八件ございましたが、その中で実施したところが六件、中止したところが二件となっております。中止した理由といたしましては、天候不順のためが一件、食中毒や今回の毒物事件を考慮してが一件であったと伺っておるところでございます。 次に、小中学校PTA主催のバザーやあいご会、学校行事への影響についてでございますが、九月十六日現在の調査では、飲食物を伴うバザーを中止した学校は二校、検討中の学校は六校、従来どおり飲食物を伴うバザーを実施するとした学校は六十校でございます。 次に、今後飲食物を伴う行事を計画しているあいご会は三十一のあいご会で、もちつき大会、ぜんざい会等を予定しているようでございます。 次に、運動会などの学校行事につきましては予定どおり実施するとのことでございますが、その内容につきましては把握していないところでございます。 次に、具体的な対応についてでございますが、まず八月十日の合同校長会で児童生徒用の安全指導と理科室等の薬品の管理の徹底をお願いし、また八月二十一日の出校日にあわせて文書で理科室等の薬品、農薬等の保管・管理の徹底について指導したところでございます。また、先ほども申し上げましたが、九月一日付の通知で、学校における毒物等の保管・管理の徹底を図るよう指導するとともに、各学校における保管・管理の状況等を調査いたしました。また、九月七日付の通知で、児童生徒がこのような事件に巻き込まれることのないよう学校が地域や家庭と連携しながら、安全指導の徹底を図ることや学校給食における食材の適切な点検や給食時間における給食指導の徹底等について再度指導いたしました。さらに、九月十七日付の通知で、薬品等の台帳及び使用簿作成と、保管・管理の徹底について指導したところでございます。なお、PTAに対しましては、直接には指導は行っていないところでございます。 以上でございます。 ◎選挙管理委員会事務局長(邦村昇蔵君) 選挙管理委員会の関係についてお答えいたします。 平成六年の政治資金規正法の一部改正は、政党その他の政治団体及び公職の候補者の政治活動の公明と公正を確保するため、会社その他の団体が行う政治活動に関する寄附の制限の強化を図るとともに政治資金の透明性を高め、あわせて規制の実効性を確保することを目的に改正されたものでございます。この改正によりまして、会社等の団体の寄附に大幅な制限が加えられたものと理解しております。 なお、各条文の内容につきましては、お述べになられましたとおりでございます。 次に、同一の者または同一の者によってあっせんされた寄附で、その合計金額が年間五万円を超えた場合の取り扱いについてですが、法第十二条第一項の規定により政治団体の会計責任者は寄附をした者の氏名、住所、職業等を記載した報告書を都道府県の選挙管理委員会に提出しなければならないとされており、なお、この行為に違反した場合については、法第二十五条に罰則規定が設けられております。 次に、おただしの事例についてでございますが、会社等が行う寄附につきましては、法第二十一条第一項の規定により、会社等は政党及び政治資金団体並びに資金管理団体以外の者に対しては、政治活動に関する寄附をしてはならないこととされております。また同条第三項の規定により、何人も政治団体を除く会社等に対して政党及び政治資金団体並びに資金管理団体以外の者に対し、政治活動に関する寄附をすることを勧誘し、または要求してはならないこととされております。 次に、公職の候補者の政治活動に関する寄附につきましては、法第二十一条の二第一項の規定により、何人も公職の候補者の選挙運動を除く政治活動に関して政治団体以外の者に対して金銭等による寄附をしてはならないこととされております。 以上でございます。   [和田一雄議員 登壇] ◆(和田一雄議員) 全国に広がっている毒物混入事件の連鎖を断つには、捜査当局においてまず個々の事件の解決を何よりも急いでいただかなければなりません。そして事件の再発防止のため、関係機関が連携を深めて細心の注意を持って事の対処に当たるということであります。この点で本市の対応は、縦線系列の指示で動いてはいるけれども、それぞれの部局がばらばらで市行政としての横の連携は全然とれておりません。これでは総合的で十分な対応ができるはずがありませんが、改善の必要はないのか、市長にお答えいただきたいと思います。 同時に、この種の事件を社会的に克服していくためには、人間が励まし合ったり、相談したり、支え合ったりする、そういうレベルでのいろんなつながりを築くこと、地域社会での人間的な結びつきをどうつくるか、ここにかかっております。この点での対応では、当局はほとんどその考え方に乏しく放任状態という感じもするのであります。町内会、その他の住民団体、学校、PTAなど、社会団体等はこの立場で十分協議をして、各種行事の飲食物販売、提供においても逃げるのではなくて前向きの姿勢で突破を図るべきなのであります。現状を踏まえ、今後の対応の基本をどうするのかお答えいただきたい。これは市長にお願いいたします。 寄附金授受と政治資金規正法との関係は整理されたと思います。あとは真相の解明であります。本件の事実については、去る八月三日、宅地造成主からの相談を受けたその知人から県警捜査二課に通報がなされ、同月末には事情聴取並びに小切手控えの写しなど、証拠書類も既に提出済みであると聞きます。司直による解明は見守るといたしましても、私どもがやるべきは本件と市議会決議との整理であります。本日も関係者が勇気を持って本議会の傍聴席に座り、私の発言に聞き入っておられます。私どもは襟を正して、この当人の食い入る視線にこたえていかなければならない義務があります。 本市議会での対応は、まず赤崎議長と自由民主党市議団の調査結果を待って、議会運営委員会で事の処理に当たることになるでありましょう。本件についてのこれ以上の質疑をここで現在することは無理であると判断をいたしますけれども、本日の質疑はこの程度にとどめますが、今後の議会運営委員会での論議を引き続き続行するということをここで決意いたしまして、私の個人質疑といたします。(拍手)   [市長 赤崎義則君 登壇] ◎市長(赤崎義則君) 毒物混入事件に対する関係機関との連携体制については、先般、県や県警察本部、市保健所、市消防局が毒物混入事件に対応する連絡会議を持ち、この中で連絡体制、情報交換、相互の連携等を確認し合ったところでございます。保健所では、現在、関係機関との連携のマニュアル化を進めておるところでございますが、これにあわせて庁内関係部局間の情報の集約及び対応事項の明確化を進めてまいりたいと、このように考えます。 事件が発生しました場合の個々の問題の解明については、まずやはり警察が当たるべきであると思いますが、私どももそれらを踏まえて再発防止対策についての万全の対応をしていくべきであると、このように考えております。 ○議長(赤崎正剛君) ほかになければ、これをもって質疑を終了いたします。 △常任委員会付託 ○議長(赤崎正剛君) それでは、ただいまの議案二十五件のうち、第二一号議案ないし第三二号議案及び第四二号議案ないし第四五号議案の議案十六件については、いずれも所管の各常任委員会に付託いたします。 △決算特別委員会設置・付託 ○議長(赤崎正剛君) 次に、お諮りいたします。 ただいまの議案十六件を除く第三三号議案ないし第四一号議案の決算関係議案九件の付託については、お手元に配付いたしました特別委員会設置要綱(本日の末尾掲載)のとおり、決算特別委員会を設置し、これに付託いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。   [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(赤崎正剛君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 △決算特別委員の選任 ○議長(赤崎正剛君) 次に、ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任を行います。 まず、議長から委員の氏名を申し上げます。 局長に氏名を朗読いたさせます。 ◎議会事務局長(有満廣海君) 決算特別委員の氏名を申し上げます。  藤田てるみ 議員  福留みつる 議員  上村 義昌 議員  田中 良一 議員  竹原よし子 議員  日高あきら 議員  ふじた太一 議員  入船 攻一 議員  平山  哲 議員  中山  悟 議員  満吉 生夫 議員  畑  政治 議員 以上、十二人であります。 ○議長(赤崎正剛君) お諮りいたします。 ただいま指名いたしました議員を決算特別委員として選任することに御異議ありませんか。   [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(赤崎正剛君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 △第四六号議案─第四七号議案上程 ○議長(赤崎正剛君) 次は、日程第二 第四六号議案及び日程第三 第四七号議案の議案二件を一括議題といたします。 件名の朗読を省略いたします。 地方自治法第百十七条の規定により、藤田てるみ議員、宮田いわお議員、桑鶴 勉議員、ふじた太一議員の退席を求めます。   [藤田、宮田、桑鶴、ふじたの各議員 退席] △市長提案理由説明 ○議長(赤崎正剛君) ここで、提出者の説明を求めます。   [市長 赤崎義則君 登壇] ◎市長(赤崎義則君) ただいま上程されました議案二件につきまして、その概要をご説明申し上げます。 第四六号議案土地取得の件は、上福元町の土地を高齢者福祉センター谷山(仮称)建設用地として取得するについて、議会の議決を求めようとするものであります。 第四七号議案土地取得の件は、上福元町及び下福元町の土地を谷山第二地区土地区画整理事業の過小宅地対策用地として取得するについて、議会の議決を求めようとするものであります。 以上で、ただいま上程されました議案についての説明を終わります。 なにとぞ、よろしく御審議のうえ、議決していただきますようお願いいたします。 ○議長(赤崎正剛君) これより質疑に入ります。 発言の通告はありませんが、別に発言がなければ、ただいまの議案二件については、質疑はないものと認めます。 △常任委員会付託 ○議長(赤崎正剛君) それでは、ただいまの議案二件についてはいずれも所管の各常任委員会に付託いたします。   [藤田、宮田、桑鶴、ふじたの各議員 着席] △散会 ○議長(赤崎正剛君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 今議会は、明日から委員会審査に入りますので、本会議再開の日時は、追って通知いたします。 本日は、これにて散会いたします。               午 後 二時十四分 散 会              ─────────────── △特別委員会設置要綱 一 名  称決算特別委員会二 目  的 平成九年度一般・特別会計(企業特別会計を除く)決算議案を審査する。三 性  格法による特別委員会四 定  数十二人五 設  置平成十年九月二十一日  (議長発議によって、設置要綱どおり設置する。)六 審査期間 審査終了までとし、審査は閉会中に行うものとする。   地方自治法第百二十三条第二項の規定により署名する。            市議会議長   赤  崎  正  剛            市議会議員   長  田  徳 太 郎            市議会議員   竹 之 下  隆  治...